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カーテンを洗う

体が動かないのは悲しい。つい先日まで、ひょいひょいとできたことができなくなってしまった。シーツを替える、衣替えをする、布団を干す、重いものを運ぶ、長時間立つ、包丁で堅いものを切り分ける。右肩の痛みは、今や右手全体を支配し、痺れさせている。拭き掃除もできない。雑巾が絞れないし、腕の可動域が狭く、ちょっと動かすと痛むので、おっくうなのだ。

今日はカーテンを洗った。わが家には窓が10箇所あるのだが、今日は家族が一番長くいる場所、リビングの掃き出し窓のカーテン。洗濯は洗濯機がやってくれるので問題ない。辛いのは腕が上がらず、伸ばせないのに、カーテンレールからフックを外すことだ。「うっ」とか「ひっ」とか言っているが、誰も手伝ってはくれない。

「できない言い訳を数えるより、できることをやっていこう」みたいな前向きな気持ちでいられる人を尊敬する。どうしたらそんなにポジティブに生きられるの。横になって休むことばかり考えていた。カーテンを洗って、再びレールに吊るすのは、水分を含んで重くなったぶんだけ、腕が痛くて上がらない。家族はみんな外に出てしまった。「くっ」とか「いっ」とか言いながら、相当な時間をかけて、なんとか吊るした。

やり遂げた感はあるが、あと9つの窓のことを考えると気が滅入る。

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