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じんせい

今日は、フリースクールの終業式だった。1学期は今日でおしまい。あっという間に1学期が終わってしまった。早かった〜。

夏休み突入前のレクリエーションとして、「人生ゲーム」をみんなでやった。1週間前に、担任が「人生ゲームでもやりましょうか」と言って、わたしは懐かしくて「賛成です」と答えた。それでショップに買いに行ったのだが、もうわたしの知っている人生ゲームではなかった。

今月発売されたばかりの、最新版「大逆転人生ゲーム」。ルーレットの周りにギアがついていて、それを指示にしたがって回していくと、あらあら運命がどんどん変わってしまう。「わー!やめてー」「2、出るな、出るな、出るな、あーー!出たー!!!」とか大騒ぎになった。久しぶりに賑やかなひととき。いや、ひとときと言うには長かった。ゲーム終了まで、2時間近くかかった。
こちらがその最新版↓

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ルーレットの周りには、大逆転ゾーンがあって、そこにストップすると運命が入れ替わる。人の人生を自分の人生と入れ替えることもあるし、職業を入れ替えたり、家を奪ったりもする。結婚ゾーンは必ずストップして、結婚をしなければならない。リゾ婚、ファミ婚、スマ婚とあって、それぞれいただくご祝儀の値段が違う。スマ婚(スマート婚)に至っては、ご祝儀はゼロである。それもこれも、このご時世を反映した展開だ。

最初の方で、次から次へとマイナスカウントになって、借金が膨らんでしまった子が「もうやだ!!借金ばっかり!!なんでわたしばっかり〜!」と半泣きになっていた。その子は、ルーレット運もあまりよろしくなくて、1〜4くらいの目しか出ない。一方、担任の先生は10とか8とか、大きな数字がよく出る。お金もがっぽがっぽと入ってくる。いわゆる「持ってる」人だ。ところがある時点で、「大逆転」が起こり、先生は全ての財産を手放すことになった。「ああ、運命が変わってしまった…」とぼやいていたけれど、またまた順調にコマを進め、お金が舞い込み、損をするマスの手前で止まった。やっぱり持ってる。

ちなみにわたしは銀行係で、勝負には加わっていない。わたしはこういうのは全く向いてなくて、おそらく最下位だろう。

そんなこんなで大騒ぎで進めていき、結局、先生が1位になった。賞品が用意されていたのだが、そこは大人の計らいで、先生は辞退。じゃあ2位は…と見てみたら、最初に半ベソかいていた女の子だ。彼女が一番いい賞品をもらって帰った。男の子たちは最下位とブービーで、花柄のノートやピンクのペンをもらうことになった。ほんと、人生ってわからない。

さて。およそ1ヶ月の夏休み。彼らの人生、何か変化はあるだろうか。



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