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人間感覚を失ったあの夏(2) 〜送り込まれる宇宙情報と心の混乱〜


宇宙空間に勝手に飛んで行ってしまうことが頻発するなど、非日常的なことが急に増えるようになってから。事態は私にとって、さらに重たくなっていきました。

私がどんなことに追い込まれていったかと言えば…。

宇宙の“機密的な”情報が、次から次へと、息つく間もなく強制的に送り込まれてきたことです。


○ 宇宙の前提について

送り込まれた宇宙の情報がどんなものであったかを話す前に。

まず私の中にある、宇宙についての前提の話を、少し共有しておきましょう。


宇宙の前提① キレイなものとキレイでないものが混在した世界

 まず、皆さんが「宇宙」と聞くと。

きっと、ロマンとか、スピリチュアル好きの人であれば、高次元のキラキラした美しい世界を想像する方がほとんどだと思います。

でも、私の認識している宇宙は、それとはかなり違うものなのです。

私達が存在している地球という惑星がそうであるように、地球以外の宇宙世界全体も、キレイなものとキレイでないものが混在した世界です。

私はそう認識しています。

皆さんの夢を壊してしまうようですが、それが多分現実です。


宇宙の前提② 多種多様な世界や生命体が存在する

また、お客様をリーディングした時や、『インナーチャイルド・前世セラピー』で、お客様と宇宙時代(別の惑星で生きていた頃)の前世を、幾度となく見てきた経験から。

宇宙には、それこそ「星の数程」と言えるくらい、多種多様な種類の世界や生命体が存在すると、私は考えています。


* * * * * * * * * *


宇宙世界について、こういった一般のイメージとは違った、どちらかといえば真実に近い前提を持っていると思うのですが。

それでも、送り込まれてくる情報は、それぞれ私の想像を遥かに越えるようなものばかりでした。

良いことも悪いことも、どちらの内容もありましたが、本当に毎回毎回、かなりの衝撃を受ける内容ばかりだったのです。

もちろん、それらの情報の真偽は分かりませんが、私がそれらを知覚したことは事実。

そう、だから。

情報を受け取り始めてからは、ひたすら1人の闘いになります。

日常では、一見何でもないように振る舞いながら。

意識の半分は、非日常的なことに翻弄され続けていました。

決して誰にも言えない。

決して誰にも頼れない。

その状況でいかに自分を保つことができるか。

精神力を試される、本当に孤独で厳しい闘いでした。


○ 宇宙情報の例

では、例えばどんな情報を知らされたのかというと。

様々な情報がありましたが、その中でも比較的分かりやすそうな例を1つ、簡単に書いてみます。

例えばある日のこと。

地球ではない、別の惑星の様子を見ました。まるで肉眼で見ているかのようなリアルさで、焦点を近づければ、ミリ単位の物まで見えそうなくらい、その世界の詳細が見えてきます。そこは一見、地球と似たような文化や社会構造を持つのですが。でも、地球の私達が到底想像し得ないような、超発展的、超未来的な世界。私のエンパス(共感能力)のせいなのか、自然とその惑星に住む人達の、勢いある集合的無意識(思考)のようなものまで伝わってきます。一見、地球と似た惑星でありながら。文明発達の度合いも、頭脳や思考も、地球とは、あらゆる面で桁違い。とてつもなく圧倒されます。仮に競うことがあったとしたら、地球が勝る部分なんてほとんどないという危機感まで感じました。

全ては書けませんが、例えばこんな感じです。 

新しい情報を知らされた瞬間は、内容の衝撃さと、まるで現実に体感しているかのようなリアルさを伴うので、息をするのも忘れてしまうくらいです。

そして息を吹き返した直後、ドォーーーンと強いカルチャーショックを受けたように、頭の中は大きな混乱状態に陥ります。

 誰も知り得るはずのない、もしかしたら知らなかった方が平和に生きていけるのかもしれない。

そんな宇宙世界の現実を、たまたま私だけが知ってしまうという〝事故〟に遭った気分。

私だけが選ばれて、特別扱いをされて結果知り得た情報だとしても、何も嬉しくない。

新たな情報を知った直後は、見なかったフリをしたい、知る前の自分に戻りたい、そんな思いに駆られました。

 

○ 休む間もなく送り込まれてくる状況

そしてきつかったのは、情報が送り込まれるタイミングと頻度です。

1つの情報を、やっと受け止められるようになるかもしれないという頃。

ちょうどすれ違うようなタイミングで、心休める間もなく、新たに別の情報が送り込まれてくることです。

そんなことが、数日〜1週間おきに、何度も何度も繰返されました。

常に、私が平常心を保てるか保てないかのギリギリのところを攻めてこられます。

心が完全に癒されたり、休息する時間はありません。

人と一緒にいる時には、何でもないようにと最大限振る舞いましたが、

内的には、時々心の安定さを失っては、また平常心に近づき…と不安定な状態が、常に繰り返されていました。  

でも、明らかに誰かがコントロールしているような、その絶妙すぎるタイミングからして。

恐らく高次存在が、何かしらの意図があって、私にもたらしていることだろうとは感じてはいたので。

使命感のようなものを持って、何とか耐えていたところもありました。

 

○ 現実世界に身を置く努力

いくら自分が望んでいないことだったとしても、ただ拒絶するのではなく、平常心はある程度保っていなくてはなりません。

そのために、受け取った情報を、嫌でもなんとか受け止める努力をしていきます。

特別なことを何かするわけではありません。

現実世界にしっかり身を置き、一見何でもないようにただ過ごす“努力”をするのです。

あちらからの情報が休みなく送られてくる分、少しでもそのことを忘れられる“休息”をとる目的と。

自分の霊体が飛ばされず、地球にあるこの肉体に繋がっていられるように。

目の前にいる人や、自分の子ども達のことを、しっかり見て、しっかり関わる。

家族みんなが心地よく過ごせるように、家の中を整える。

カイロプラクティックの学びを進める。

そうすと、心が破綻することなく、肉体から離れることなく。

時が自然と心の混乱を鎮め、なんとか肉体にとどまるようにしてくれるのでした。

 非現実世界に飲まれず、浸からず、変にもがくこともせず。

できるだけ淡々と自分の状況を眺める。

そして、ただ辛抱強く待つのです。

それ以外の方法は、思いつきませんでした。

 

○ 心の限界と宇宙情報の終わり

それでも、その期間が何週間と長期に及んでくると。

誰にも気づかれることのない。

いや、“気づかれてはいけない”孤独な闘いに、私は次第に追い込まれ、心が、限界ギリギリ一歩手前のところまでいきました。

本当にギリギリです。

危なかった…。

しばらくは日常をただ過ごす努力をしながら、なんとかして乗り越えていったわけですが。

息切れさせて乗り越えながら、当然湧いてくる、大きな疑問。

 それは、

「どうして、宇宙のこんな大事な情報の数々が、人間である私に送られてくるのか?」

ということでした。

サイキックだかといって、こんな情報を、まさか皆が受け取っているわけがない。

一体何の意味や目的があるというのか。

受けとった情報を、地球の人間という立場で、どう生かせばいいのか。

いやいや、こんなどんでもない情報の数々、生かしようがないでしょう。

しばらくこんな疑問を抱えながら、それでも具体的な答えは見出せず、それによる苛立ちも積もっていきます。

「あぁ、もう限界だー!!」

「もういい加減にしてーっ!!!」

そろそろ心が壊れてしまうという、限界一歩手前まで来て、心の中で怒りにも似た悲鳴を本気で上げてから。

高次存在がやはりコントロールしているのか、宇宙情報が休みなく送り込まれる現象は不思議とおさまり、ギリギリのところで危機を脱することができたのです。

しかし安心したのも束の間。

次なる展開が、さらに始まっていくことになります。

今まで経験したことのない、まさかの“人間感覚を失う”期間へ、徐々に入っていくのです。

 


(つづく)


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