見出し画像

39歳と発達障害

イントロダクション

発達障害かどうか調べるテストを受けた。幼少期の事を色々訊かれたが、母は「普通でした」と答えるのみ。その「普通」と云う言葉で全てを片付けようとした。

心理士さんと母が話した時、埒が明かないと云う事で、本来ならば母から訊く筈の事を私が答えた。私は、幼少期の事をよく覚えていない。解離性障害には、そういう特徴がある。

私の発達障害を調べるテストだが、父や母が発達障害か知的障害グレーゾーンの可能性があるので、両親ともに、こういう大事な時には頼りにならないなぁ、と改めて思った。

結果

発達障害には大きくLD(学習障害)とASD(自閉スペクトラム症)とADHD(注意欠如・多動症)があるらしいが、LDとASDについては特に障害は無かった。ADHDについて少々その傾向が見られるとお医者さんに言われたが、障害とまでは行かないくらいだそう。

よって、私には発達障害は無かった。
母は「当たり前だ」と言った。その母の言う「普通・当たり前」が、私にはよく分からない。面倒事から逃げる母に対して一つまた、小さく失望しただけである。

閑話休題

母に対して失望する迄に、時間が掛かった。それは、どこかで『親は頼りになる』と思い込んでいたからだ。親なら出来て当たり前、と思い込んでいた。例えば、私の体調に大きく異変があった時に救急車を呼ぶ、等の事だ。

解離性運動障害により、体が動かなくなった時に、母が異変に気付き、救急車を呼ぶまで3日掛かった。失声・失立があって何も出来ない私の前に、食べ物とスマホを置き、「何かあったら連絡してね」と言って、下の階でスマホゲームをしていた。

異変にいち早く気付いたのは、旦那のエスニム(ぬこ様)だった。私の体を爪で引っ掻いて、血が出る程に引っ掻いても、声もあげない、動きもしない私を見て、「にゃーー!!!」と声を上げて下の階へ知らせようとしていた。そして、不安な私の横に、エスニムは居てくれた。

ああ、そうか。ウチの親は頼りにならないのか。
そう思ってから気が楽になった。
前の精神科医も、「極端に言うけど、馬鹿に何を言っても分からん」と言っていた。ある種の失望をしたお陰で、無駄な希望を持たずに済んでいる。

まとめ

ASD・ADHDとまでは行かないが、単純作業が向かない傾向があるらしい。あと、速さを求められる仕事、複数を同時進行する事も苦手であると分かった。過去に「どうしてあなただけ出来ないの?」と何回も言われた辻褄が、こんな所で合った。

向いているのは、1人でマイペースに進められる作業。今の仕事場は、完全に不向きらしい。他人と連携をはかり、時間内に終わらせようとする日々。
健常者でも、向いている仕事を探す方が難しいから、皆んな、どこかで我慢している。親に対して失望し、逆に吹っ切れた様に、社会にも失望し、吹っ切らないといけないのかも知れない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?