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【018】「先輩にご馳走してもらった恩は後輩に返す」と決まっているので遠慮しない

新入社員の頃は、とにかく先輩社員にお昼ご飯や飲みにつれていってもらって、ご馳走してもらいました。リモートワークが普及した世界では少し減っているのかもしれませんが、今日も必ずどこかで先輩にゴチになる後輩がいるんじゃないかと思います。

若い社員にとって、先輩と一緒に食事やお酒をともにすることは、単に美味しい食事をいただく行為よりも、食事をはさんで人生哲学や仕事観を聞かせてもらうことの方が、貴重でありがたい価値だと思います。先輩の言葉に深い共感を覚えるだけでなく、時には疑問を抱くことがあったりしながら、数多くの考えに触れて自分の思考を整理することができます。

そういう意味で、若い頃の”先輩からのゴチ”は、その時期だけの特権だなあと思います。個人的に、お酒が好きだったことは役得でした。みんな喜んで誘ってくれたので。

でも、ご馳走されるのは嬉しいですが、お金を払わないのは気が引けるもので、いつもお会計の時には恐縮しますよね。

でも、そんな時に多くの先輩方からいつも同じように言われたのが、「わたし自身が先輩にたくさんご馳走してもらったから、後輩に返しているだけ。自分が先輩になったら後輩に奢ってあげなさい」ということでした。

この世には、世代から世代に引き継がれるゴチバトンが引という仕組みがあるらしいということに、ひそかに感動しました。そして、ご馳走してくれた先輩に感謝しつつ、今は自分も後輩にはご馳走してあげる側になりました。

もちろん、ごちそうになった後輩が恐縮してる時は「あなたが先輩になったら、ご馳走してあげて」と伝えて、バトンを繋ぐ役割を果たしています。

このちっさなペイフォワードみたいな、目に見えないバトンリレーの一端に自分がいることを想像すると、すこしだけ愉快な気分になったりしながら。

ということで、
若いうちは先輩にどんどんご馳走してもらいましょう。ゴチした本人は、お礼の言葉だけで十分なので、ぜひその次の世代にお返ししてあげてください。

写真=某割烹にてお猪口として出てきた、ヴィンテージのバカラ。美味しい日本酒がさらに美味しくいただけました(2021年撮影byじぶん)

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