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【006】全力で逃げることが最善の選択という時もある

「神様は乗り越えられる試練しか与えない」
「死ぬ気でやれよ、死なないから」

…とか、私もかつてパワーをもらったすばらしい言葉ですが、そうはいっても乗り越えられない時もあるし、実際に死んでしまうこともあります。

なので、個人的には、
「神様は乗り越えられる試練しか与えない。そのためには”逃げる”というカードも使ってOK」
「死ぬ気でやれよ、死なないから。でも、本当に辛い時には死ぬ気で逃げろよ、逃げても死なないから」
と、セットで語録にしたいのです。


自分は過去に3回、仕事で辛い局面から逃げたことがあります。
詳細は割愛しますが、一つは、ある組織幹部間での人間関係で。途中までは「自分が変わる努力さえすれば、どんな人とも分かり合えるはず」と信じて手を尽くしたのですが、状況は改善しませんでした。

少人数ですが、相談した人からは、心からの善意で激励や応援の言葉をもらいました。

これも成長の糧になるはず…と思って努力を続けたのですが、やがて精神的に疲弊して、日々の生活すべてが辛くなってきた時に、逃げる決断をしました。続けていたら、心が病んでいたと思うので(むしろ既に半分病んでいたかも)、今となってはあの決断は正しかったと思います。

信頼する人に相談しても、「逃げろ」と助言してくれる人は少ないです。そして、心からのエールと期待と親身な助言をもらうほどに「逃げる」というカードを切るのが難しくなります。

そんな時には、逃げた場合に想定される、最悪のケースを妄想してみたらいいと思います。その最悪のケースと、今の辛くて苦しい状況を比べたらどちらがより辛いか。最悪のケースのほうがよっぽどマシ、って思えたなら、全力で逃げていいです。

今日は、自分の大切な人に届いたらいいなと思って書きました。

SNSはマウンティングや意識の高い言葉であふれていて、後ろ向きな決断は難しい世の中だけど。

写真=青森県立美術館の「奈良美智の作品・犬」(2020年2月撮影byじぶん)

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