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夫に転勤の内示がありました~正社員の夫と派遣社員の私~

この1か月の間に実際にあった出来事です。

週明け月曜、珍しく「今日は早く帰ります」と夫からLINEが。
私が帰宅するやいなや、「大事な話があります」と切り出し、会社で転勤の内示があったと話し始めました。

夫は愛知の大手自動車会社の系列で、
全国各地に拠点があるものの、本社に近い支店で8年ほど勤務しています。
いつか転勤もあるかもな~と思いながらも、
直近2年くらいは大丈夫だと思う、と夫から聞いていたこともあり、
第一声としては「まじか…」でした。
しかも着任は約3週間後。
引越しも伴うエリアへ。

夫は、昇進にも繋がらないこの転勤には不服そうで、任されるはずであった大手プロジェクトからも外れ、仕事自体にやりがいを失っていました。
転勤となると、趣味でずっと継続していた武道教室もしばらく休まざるを得ないことに。

一方私は、昨年退職・転職し、
今は3か月ごとの契約更新がある派遣社員。
タイミングとしては、直近3カ月の契約を問題なく延長する方向性で派遣会社との面談を1週間後に控えていました。

まだ派遣を始めて1年は経過していないものの、仕事自体には面白みを感じ、少しずつ社員さんからの信頼も積み重ねています。
「いつまでも派遣のままではなぁ」とぼんやり迷いながらも、正直、このタイミングでの退職はちょっと早過ぎると感じました。

ただ…

新卒から1社で勤め上げ、順調に役職も上げてきた夫と、
新卒から6社を経験し、今は短期間更新でお気楽に働いている自分。

世間一般としては、当然私が身を引くところ。
むしろ、派遣社員のメリットは夫の転勤についていきやすいところと言えるほど、ある意味条件が揃い過ぎていました。
子どもがいたら話は別ですが、その制約もなし。
家は賃貸だし、自分たちも双方の両親も健康で別居しているし、別々で生活するにはメリットよりデメリットが多いし。

でも、なんだか「今じゃない」感じがして。

改めて「私は何がしたくて、どう生きていきたいんだっけ」と自分を見つめる機会になりました。

結果として。

これを機に夫は退職を決めました。
私は当面、派遣社員を継続します。

私は何度か経験した転職ですが、夫は初めての体験です。
いわゆる転職適齢期の後半にいる夫は、
これから色々な壁にぶつかると思います。
積み重ねてきた経験を誇りに思える時もあれば、いかに世間をずれているかを思い知ったり何より「自分は本当は何がしたいか、できるのか」について何度も何度も自問自答することになるでしょう。
悩みの渦中にいるうちは、退職したことを後悔だってするかもしれない。

でも大丈夫。
1回ゼロにする・振り出しに戻る経験は、絶対に人生の糧になる。
私はそんな生き方の方が好きだし、
できるだけ長い目で見て、夫が答えを見つける過程を応援したいなと思っています。

…続編を書く気がしています。

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