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おふろの魔法。

毎日当たり前のように行っていること。
それはずばり、湯舟につかること。

幼少期、三世代7人家族で暮らしていた時は、分刻みで入浴の時間が決められていた。
「後ろがつかえるから、早くお風呂に入りなさい!」
「今テレビが良いところなのに~!」

高校生くらいになると、ゆっくり湯に浸かりたいがために、わざと順番を最後にしたりしていた。
「早く入らないと湯が冷めるでしょ、勿体ない」
「…(聞こえないフリ)」

だから一人暮らしを始めたとき、湯舟を独り占めできることがとてつもなく贅沢に感じたのを覚えている。
憧れの「ちょっとおしゃれな入浴剤」や「バスソルト」。
(実家のお風呂で浮かぶのは、せいぜい柚子。花びらの形をした入浴剤は夢だった)

一人だからこそできる「じっくり半身浴」や、
「お風呂の中で読書する」など、とにかくやってみたかったことを次々に試していた。

(余談だが、湯の温度を加減せず雑誌を持ち込んで長湯したとき、一度だけ湯あたりして浴室内で倒れたことがある。30秒くらい気を失っていた。大事に至らなくて良かったが…今となっては愛しい思い出でもある。)

日中に思いっきり働いて脳や体が疲れているとき。
気分が落ち込んで、ほんの少し泣きたいとき。
お腹が痛いときも、温かいお風呂に浸かると不思議と収まったり。
いつでもお風呂が、私をリセットさせてくれた。

結婚してからも、毎日入浴の習慣は変わっていない。
一般的には女性の方が入浴時間が長くなりそうだが、ウチの場合は夫もかなり長湯する。

新居(賃貸)で重視したのは、お風呂の広さ。
二人で協力して、毎日違う入浴剤を使えるように常にストック。
毎日のバスタブの掃除は私。徹底掃除する担当は夫。

たまーに仕事でイライラして帰宅した日は、
「水に流してサッパリしておいで」と、夫が食事より先にお風呂に入るように勧めてくれたりする。
(ありがたい。そして、不機嫌を家に持ち込ませない技として、うまい)

そして結婚して新しく始まった習慣は、「毎週末は夫婦で銭湯に行く」。
銭湯好きな私の趣味に付き合って、今ではすっかり夫も銭湯マニアだ。
(しかも夫は建設的なケチなので、しっかり回数券も購入している。)

お風呂は万能薬であり、夫婦仲を良好に保つ秘訣でもあるのだ。

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