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健康とは?(アーユルヴェーダの考え方)

健康とは?と聞かれたら、
どんなふうに答えますか??

病気をしていない。
薬を飲んでいない。
体がどんどん動く。
悩みがない。

そんなイメージが強いかもしれません。
でもそんな人って…いる??

今日はアーユルヴェーダにおける健康の定義について書かせていただこうと思います*



アーユルヴェーダとは?

アーユルヴェーダは5,000年の歴史を持つ、
インド大陸発祥の伝統医学。

食事/生活習慣/瞑想やヨガ/オイルマッサージ/呼吸法/薬草の使用を通じて病気を予防するものです。


アーユルヴェーダでは、私たち人間も自然の一部だと考えます。

自然界の空気を吸い
水を飲み
自然のものを食べている

=体の中には太陽の光、酸素が全て含まれている
という考え方です。

そして
『人間は常に変化するもの。
       この絶え間ない揺らぎこそが命』

毎日食べ物や練習するヨガの種類。
どういうものに触れるかどんな本を読むか。
どんな情報を得るか…。

自分の生活パターン(口にするもの/目にするもの)によって、体の中のエネルギーは変わってきます。

そんな毎日の生活の中で自分に与えられた環境や
自分の意志の中で、
自分自身を調和的で健康な状態へと導くこと。

それが大切なこと。と考えられています。


アーユルヴェーダにおける健康の定義



アーユルヴェーダでは健康のことを「スワスタ」といい、
こんなふうに定義しています。

変化し続ける自分の体、
人間関係や自然環境の中で
その都度適切に対処して、
調和的な状態でいられる能力。

つまり、
季節や自分の周りの環境の変化で一度心や体がざわついても、
自分の心地の良い状態へ戻ってこられる力を持っていること。
それが健康だと言われています。


年齢を重ねるにつれて病気が増えたり、体が思うように動かなくなるのは当然のこと。

逆に小学生と同じくらい元気に走り回るおじいちゃんやおばあちゃんがいたら(いるとは思いますが♪)びっくりしますよね。

免疫力が落ちたり、関節が痛くなったり。
そんなときに、
「今自分にとって足りないことはなんだろう?」と体を観察し、穏やかに過ごせるように対処ができるかどうか?


ヨガの中でも
自分の中の変わらない存在と、
感情などのように変わり続ける物質原理があり、
その不変のものと変わるものを同じもの=自分の外側も永遠に変わらないもの。
と勘違いすることが、苦しみを生むとしています。


対応できる能力があること。
それが何よりの健康の証です*


私個人のお話

このアーユルヴェーダの勉強を始める前、
更にはヨガを始める前のこと。

日常生活を送ることが困難なほど、体調を崩していました。
午前中に起きられることはほとんどなく、
起きても動けず、動く気になれず、

まだ落ち込んでいるとか、自覚がある時は良かったんですが、
それも分からず、ただ周りの空気がグレーに見えるだけ。
正直…元気を出そうとか、頑張ろうとか、
そんな気持ちも忘れてしまって、
健康って言葉さえ忘れたような、

抜け殻みたいな状態でした。

なにかに悩むとか、そんなこともなく、
ただ時計が動いている。
そんな感覚でした。
(今になって思うと…ですが。)


でも少しずつ身体が良くなって、
午前中起きられるようになり、
掃除したいな、洗濯したいな、と思うようになり、
人付き合いの悩みも出てきて、愚痴を言ってみたり…

どうやったら元気で過ごせるかな…?
と考え始めて。

それを考えている自分の健やかさに
すごく感動しました。

私って今、すごく元気だ!
悩みがあるって、すごく力強いことだ!

と感じました。


その後ヨガやアーユルヴェーダを学び、
自分の少しずつ健康へ近づいていった過程が
文字として認識でき、

この、
悩みながらも、あと少し、今より心地よい状態になりたい。
と思うことこそが、健康なんだ。

と心から思うことができています。


もしかしたら、体や心に不安があって、
自分は健康じゃないかもしれない…と思うかもしれません。

でももし、
「健康になりたい!」
と思えていたら、

それが健康の証。


そんなふうに捉えてもらえたら嬉しいです*



※日常生活に支障をきたすほどの不調は、必ず専門の医療機関を受診して下さい。

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