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商業出版する方法#67〜出版プロデューサーという役割について、元KADOKAWAの編集者は「こう」考える(2)

こんにちは。

つい先日「出版プロデューサー考」としてその1をアップしましたが・・。
https://note.com/rika_pub/n/n34b1fb8bea2a

今回はその2、です。

で。私が会社員編集者時代から思っていたことをお話します。
率直にお話しするので、批判や非難もあるかもしれませんが、、
というのも、出版プロデューサーという人の98%が、、

男性

なワケです。おまけに、、

おじさん

なんですよ。はい。よりもっと突っ込んで言えば、、
(50代くらいの人が多いかな)
んで持って、、

・あんまスマートでダンディでない。
・なんかヨレヨレっとした服着て、出版社にやってくるんだよなー。。

って感じでして。。

はい、ごめんなさい。
全ての男性を敵に回してしまったかもしれませんm(--)m。

でもね。
出版社勤めの編集の男性たちの方が、随分身なりや所作に気を使ってるなーって思いますよ。

ビジネス書や実用書の出版社に勤める編集者の男性は、ほぼ8割以上が「スーツ」を着ます。実は、フットワークがいかにも軽そう!なカジュアルな服装をしていません。
無論、そういう人もいるにはいますが、ビジネス書を担当する男性編集者は、相手が経営者などをはじめとしたビジネスパーソンが多いこともあって、その身なりに合わせている、と思われます。

あとは、かつて勤めていた出版社の上役の男性も言ってたのだけど「出版社の編集者だからといって身なりがボロボロとか、なにきたって自由!みたいなのは、やっぱりよくない。スマートでもないし。ただでさえ編集者というのは”普通と違った人間タイプ”が多いから、身なりだけでも、きちんとしておいてください」みたいなことを言ってたかなーって思います。

カジュアルな服装をしていたとしても、男性編集者は必ずと言っていいほど「ジャケット」を常備しています。夏であってもTシャツで打ち合わせするのはKADOKAWAでもアニメや漫画の編集部くらいかな。基本ユニークなくらいに襟付きのカットソーやブラウス(半袖ブラウスを着ない系多し。半袖ブラウスはダサいのだそうです。であれば長袖の方がまだマシだ、と言ってた元編集長の言葉を思い出します)で、こだわりのメーカーやブランドの服を身に纏っていました。

まあ、私もあの頃(KADOKAWA時代)は30代でしたらからねえ。
そして大体現役の編集者や編集長は30〜40代前半が主力でして、編集部に「おじさん!」みたいな人って割合が少なかったんですよ。でも、おじさん達でも、揃いも揃ってスーツをパリッと着てたし、スーツでなくてもヨレ感は覚えないスマートな格好をしていました。

が!
KADOKAWA時代にお会いした「出版プロデューサー」という人のほとんどが、あんまりスマートな格好と身なりをしておらず、なんか「ヨレヨレ〜」って感じだったんですよね。

おまけに、おじさん達はそれなりに人生と職業経験は豊富だから、なんか「口だけは達者!」みたいな雰囲気の人たちが多かった。
著者候補の売り込みスタンスも、若干辟易してしまう人もいたしね。
ということで、「あまりいいイメージを抱いていなかった」というのが本質のところ(爆。

これで、お金もらってんのかー。
こんな人たちに出版したい!って思っている経営者やそれなりのビジネスパーソンは依頼するんだー、、とか感じて、、

いやあ、独立しても、こんな感じだけはなりたくないわ〜!

って決心したのを覚えています(爆。

おまけに当時は、それなりの出版社に勤めた後にプロデューサーやってます!て人が極端に少なくて。

それこそ本出している「著者」か、なんだよくわかんないけど「出版関係者」「編プロ」みたいな風態で肩書き持ったおじさんたちが、出版のプロデューサーです!ってうたってセミナーもやってたみたいなんですよね。

それもそれで、まあいいのですが、うーん、、と思えることもあり。
なんせ企画書の作成度合いが「浅くて」、お会いしてお話をしても、気乗りしない企画も非常に多かったな〜と思います。
もうちょっと、しっかり企画たてて、企画書書いて持ってきて欲しいのだけどね・・・とか思ったかな〜。

だから私も考えたワケです。
自分が出版のコンサルやプロデュースするんなら、企画書の精度はあげていこう!と。その分のサービスをしっかり提供しよう!と。
何はともあれビジネス書や実用書の出版でキモとなるのは「出版企画書」ですからね。

後ですね、これもぶっちゃけますが、一部の人において「出版プロデューサー」やコンサルみたいな人って

胡散臭い

ワケですよ。

それはそうした「身なり」だったりもあれば「企画書の精度」なんかも含んでくるのかな、って思います。
またちらほら聞くのですがやっぱり一部には詐欺まがい、というか、お金もらったら何も提供されず音信不通になった!みたいなプロデューサーと名乗る連中もいるみたいで、そういうことも起こっているからこそ、余計に胡散臭さは残ってしまうでしょうね。


皆さんは出版社の編集者という人たちにどんなイメージを保たれているのかわかりませんが、意外と「年配の人」も多いと捉えているんではないだろうか。

でもここ20年くらいは、特にビジネス書の出版社の編集者は7割以上がアラサーからアラフォー(40前半)の、いわゆる「若め世代」が活躍していて、そういう編集者たちがヒット作やベストセラーを出して、業界を支えています。

ぶっちゃけベテラン!なおじさま達って、めちゃくちゃ希少生物なワケです。だからこそ、なんか一時代きずいて終了した感満載の「おじさん」出版プロデューサーは、ちょっと違うかな、って思ってました。
特に女性の編集者(フリーランスも含めて)からも、一部「◯◯さん苦手なんですよね」と名指しで伝えられたような経緯もあるから余計に印象も割るのでしょう〜。

若くてスマートでイキのいい感じだったら、また印象も違ってたのでしょうけどね。

だからこそ!私は気をつけていることがあります。

>ヨレヨレをやめる
>プロフィール写真などにも配慮!
>堂々と発信する
>明確に、業界情報は正しく伝える
>売り込み感や、誰でも出版できますよ!みたいな夢で釣るようなことはしない(正しくは「誰にでも出版の門は公平に開かれていますから、ぜひチャレンジお待ちしてます!」て感じ。誰でもできる!っちゃあできるけど、やっぱ商業本出せない・出版社が著者として付き合えないレベルの人もいるっちゃあいるんで)

なんだかんだ言って、職歴は詐称できません。私は今後もKADOKAWAに勤めていた、という事実は背負っていかなければなりません。KADOKAWAも様々な市場評価とその変化はあるでしょうが、少なくともKADOKAWAにいた者として恥ずかしくない在り方で、進んでいこうと思っています。

とまあ、今回は「独白」で終わりましたが、またこのテーマについては引き続き書いていきます。

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