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受験前,学校や幼稚園を休むのはアリ?

みなさま,ごきげんよう。
理科好きりかママです。

息子がこの寒い中,ランニング教室にサイクリングに泥んこ遊びに・・・とはまっていて(都内でも思いっきり泥んこ遊びができる場所があるんですよ!),
寒い中,何時間も見守っていたら,風邪ひきそうです^_^;

でも,熱が出ない限りは,親も子も,仕事も学校も習い事も休まずに
が,我が家の方針です。

本日2月1日,都内の私立中学校の入学試験日で,とても気になるニュースがありました。


1.1月は学校を休ませる


「1月は学校をすべて休ませています」
ニュースからこの言葉が流れてきて,私はびっくりしました。

えっ?
3学期,一度もこの子は登校していないってこと?!

子どもには,学校に通う義務があります。
親には,子どもを学校に通わせる義務があります。
だからこそ,6年間,通い続けられる小学校を,6年間,通い続けられる中学高等学校を,親は選ばなくてはなりません。

「だって,公立の小学校だから,通う必要がない」
「中学受験前に風邪を引いたら困るから,学校に通わせたくない」
えっ?
子どももそう思っていますか?これは,親の意見ではありませんか?

このように考えている親がいらっしゃったら,まず,子どもに本音を聞いてみてください。

そして,本当に,試験前に休んでいい学校,通う必要のない学校と
親子ともに考えるのであれば,小学校を受験して,
「6年間通い続けられる学校」を選ぶべきだったのです。


そうはいっても,小学校受験は考えなかった,考えられなかった
小学校に通い始めたら中学受験が必要と思い・・・
という意見ならば,やはり,熱が出ない限り,小学校には通うべきではないでしょうか。

実際,私立学校の先生方の間では,次のような話がありました。

2.中学受験だけに注力していた子どもは弱い


都内&都内近郊の中高一貫校の先生方が集まった会議での話です。時期は,2学期半ばを過ぎた頃でしょうか。

「また今年(の1年生)も学校に来られなくなった生徒が出てきてね」
「必ずと言っていいほど,毎年,出ますよね」
「そういう生徒さんに,小学校の出席状況を聞いたことある?」
「ある。ある。あれでしょ?受験前に小学校を休ませる家でしょ?
「そうそう,受験前に小学校を休ませる家。塾には行っているらしいから,確かに勉強はできるんだけど,精神力がないんだよね
「親は人生の一大事だからと,子どものことを思って小学校を休ませるらしいんだけど。休ませることで,どれだけ子どもの精神力にダメージがあるかは考えていないんだろうな」
「子どもが自分で休むって決めている子っていないんですか?」
「おもしろいんだけど,そういう子は入学してきていない」
「ちゃんと,点数に出るんですね」

(私立小学校が併設されている中高の先生に向かって)
「小学校受験だと,面接があるし,そういう家庭は防げるんでしょ?中学入試も面接導入しようかな」
「そのほうがいいと思いますよ」
「やっぱり,学力は中学に入ってからでもつけられるが,精神力とコミュニケーション能力は小学校で(身につくもので)すからね」

人生の一大事だから,この中学入試をクリアしないと,我が子の人生が・・・と
親は考えて,中学入試に関係ないと思われるものはすべて排除するのでしょうが,それは違うのではないでしょうか。
3学期,小学校を休まないと受からないような学校に入学して,困るのは子ども本人です。
また,子どもの意思で学校を休んでいない場合,子どもには,
「困ったら,間に合わなくなったら,学校は休めるもの」という意識が根付いていきます。
「困った状況を乗り越えられない子」になってしまう。
先の中高の先生方の会話に出てきた,夏休み明け,勉強が難しくなったり人間関係が複雑になってきたりしたときに,それを乗り越えられない子になります。

3.幼稚園や保育園の登園日数を確認する小学校


実際に,小学校受験を考えたご家庭ならご存じだと思いますが,青山学院初等部他,いくつかの小学校では,幼稚園や保育園の登園日数を確認します。

願書に,「この欄は,お通いの幼稚園,または保育園でご記入ください」と記されており,

・登園すべき日数
・登園した日数
・欠席の場合の主な理由
を園が記入することになっています。

また,併せて,医師,または園での健康状況調査書を提出させる小学校もあります。

どうしてこのようなことが求められているのでしょうか?

小学校は,6年間でカリキュラムを立てています。子どもを一人前の大人に育てるにあたって,一つも無駄にしていいものなどありません。
どんな状況であっても,6年間通い続けてくれるご家庭を選びたいのです。

私立,国立の小学校は
・身体が弱くて,病気がちな子
・精神的に弱くて,困難があるとすぐに休んでしまう子
・子どもの困難を先に取り除こうとする親
・過干渉な親
を避けるとも言われています。

子どもの意思を無視して,受験前に学校を休ませたり習い事を休ませたりするのは,まさに親の過干渉です。
「その中学校にぜったい受かるのよ」
「その中学校に受かってもらわないと困るの」
という親の理想のためにやっている行為です。

4.望まれる親子関係とは


では,どのような感じに受験前を過ごせばいいのでしょうか?
あくまで一例になりますが,考えてみたいと思います。

【例1】
子「あとこの問題集をもう1回やりたいんだけど,ちょっと時間が足りない・・・」
親「その問題集をもう1回解くのに,何日くらいかかるの?」
子「うーん。朝からずっとやれば3日間くらいで終わる。土日は朝からやって・・・でも,月曜日にプールのおけいこがあるからそこはできないでしょ?」
親「プールを1回休んだら終わるの?」
子「終わる」
親「じゃあ,その1回だけプールを休んでもいいわ。でも,必ず問題集を終わらせるのよ」

ポイント:プールを休むということが,親からの一方的な押し付けではなく,子どもが最優先でやりたいことをやるために,親子で話し合った結果だということです。

【例2】
親「ちょっとお話いいかな?今度の土日なんだけど,練習試合があるよね?たくさんの人が集まるよね?」
子「うん。〇〇県のチームも来るらしいよ」
親「ほら,練習試合のあとの水曜日,入学試験でしょ。ママ,その試験が受けられないと困るなと思っていて・・・どうしようか」
子「うーん。ぼくも試験を受けられないのは困る」
親「もし,練習試合のときにインフルエンザとかもらってきちゃうと,ちょうど試験のときがな・・・」
子「熱出たら試験は受けられないんだよね?」
親「そう,受けられない。ん・・・申し訳ないけど,今度の土日は休めないかな?」
子「そうするよ」

ポイント:こちらも,部活を休むということが,親の一方的な都合ではないということです。どうして試験直前は休むのか,子どもも納得していますし,もし,ここにウイルスの潜伏期間なども考慮して話し合いを進められれば,エビデンスに則ったもので,子どもの論理的思考力もつきます。


試験日の1日か2日で人生が決まってしまうと思うと,とにかくその日に照準を合わせて他のことを犠牲してしまいますが,
試験日は子どもの長い人生の1日にすぎません。
試験日の前のことも後のことも,すべて「試験」に関連していきます。
入学試験は,試験日だけの問題ではない,その前後もあるんです!!


今日も最後までお読みくださり,ありがとうございます。

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