見出し画像

【朝ドラ】『らんまん』に学ぶ天才・異才児の育て方やダイバーシティの大切さ

4月からの朝ドラ「らんまん」は明治時代を天真らんまんに駆け抜けた高知出身の植物学者・牧野富太郎をモデルにしたオリジナルストーリー。
主人公・万太郎を神木隆之介さんが演じています。


万太郎は所謂天才変人タイプの人で、植物の事となると寝食忘れて没頭してしまい、周囲の人が困惑してしまうほど。


でも、その天真らんまんぶりを神木隆之介さんが演じると、不思議と見る人をイラっとさせる事なく、キラキラと輝いていて、次はどんな表情でどんなことを言ってくれるんだろうとワクワクぐいぐい惹きつけられます。


私自身も過集中気味で、これやりたい、と思うと年齢も、時間も、今やるべき優先度も、寝食も、、全て忘れて、すっ飛ばして追求しまうところがあるので、変人部分は共感しながら見ています。


特に、好きなもののために書物を読んだり、語学を身に付けるのは全く苦でなく、会いたい人、見たいもののためには、多少の困難はあっても遠路はるばる頑張ってしまうところなど、わかるわぁと共感の嵐です。


同時に、らんまんからは、子ども達の育て方、ダイバーシティの大切さなど、学ばされるところも多いな、と感じています。


万太郎の祖母タキや、お目付役の武雄が家を継ぐことの大切さをこんこんと語ったことで、口先では植物学者の道を諦めると言っていた万太郎。
でも、万太郎の植物への思いを心の中まで消し去ることはできませんでした。

同じように、宿題や習い事など、親が大切だからやりなさい、と伝えることに対しても、子どもたちは口先では「わかったー」と答えていながらも、内心では「本当は別にやりたくないんだよなー」と思っていることの方が多いのかも。(苦笑)

それよりも、自分自身でワクワクすることを見つけ、自分なりに目指す目標を設定できたならば、きっと、人に言われた事の何倍もパワーが発揮できる。


だから、親としては、これやったら?と押し付けるより、子どもたちから、あなたが今興味ある事何?と教えてもらって、その夢中になっていることを深めるための本やら、体験やらの環境設定をお手伝いをした方が、のびのびイキイキと育ちそうです。


また、万太郎が育つ明治の社会は性別や家柄などによって地位や生き方、振る舞い方などが明確に制限されていた時代。


万太郎が酒屋の後継であるために植物研究者の道へ進むのに難しさを感じているように、
万太郎の妹・舞は女性として、番頭の息子・武雄も万太郎の目付け役として、逃れられない立場や生き方に苦しんでいます。


だからこそ、万太郎が好きなことに没頭していくことについて、自分だって本当は周囲に望まれる生き方ではなく、自分自身で決めた生き方を選びたいと羨望の眼差しを向けているように思います。


万太郎も、綾も、武雄も、それぞれが自分らしい生き方を選択できるような社会、それは取りも直さずダイバーシティが尊重される世の中で、今私たちが、一生懸命実現したいと願う目標の一つです。

これからそれぞれが、どんな風に自分たちなりの自由を獲得していくのか。そのプロセスには多様性の尊重される社会を私たちが実現するヒントが隠れていそうです。


いろんな意味で楽しみがたくさんある今期の朝ドラ。引き続き楽しみにしています。

※日経クロスウーマンアンバサダーブログより転載


この記事が参加している募集

テレビドラマ感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?