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《テート美術館展ー光ー》〜視点を重視した新しい企画展~

こんばんは。りーこです。
9月末に、滑り込みで国立新美術館のテート美術館展へ行ってきました。
私なりの感想を、美術館レポとしてご紹介します。

まず、私が会場に入って1番の感想は、
すごい!!ターナーと現代アートが一緒に見れる!!新しい!
でした。

実はこの企画展、中世の絵画から現代アートまで、本当に幅広く展示しているんです。
何より感動したのが、同じチャプター(企画展内の小テーマ)に、現代アートと中世の絵画が同時に展示されていること!
基本美術館って、作品が時系列で展示されていることが多いのですが、テート美術館展では時系列だけでなく、アーティストの光へのアプローチでチャプターを分けていて、現代アートと中世の絵画の“光”の共通性をより伝える形になっておりました。
(もちろん、時系列で時代の流れも楽しむことができました。)

今まで、時系列で流れを追っていく企画展しか体験したことのなかった私には、これが本当に新しく、衝撃的でした。

そして、前述の通り、この企画展では“光”にフォーカスした作品が多く展示されています。
それもあってか、展覧会内の内装も白、もしくは黒というシンプルな構成で、より光を感じやすかったです。

1番印象に残ったのは、ジェームズ・タレル『レイマー、ブルー』
それまで現代アートに触れてこなかった私は独特すぎてよくわからない‥と勝手に距離を置いていましたが、この作品はその奥深さを教えてくれました。
作品に関する解説を読んでから改めて鑑賞した作品はより感動‥!美術って本当に面白いなぁ、とそう思わせてくれる作品でした。

また、今回のメインビジュアルにも使われているジョン・ブレットの『ドーセットシャーの崖から見るイギリス海峡』も圧巻でした。
ポスターなどで目にしていたので作品自体は知っていましたが、やはり本物を見ると、本物でしか感じられない感動がありますね。
間近で見ると海の描写がかなり緻密に描かれていることが分かって、計算された美しさだったのだなぁと実感しました。

なんと言ってもこの美術館の良さは、展覧会の“切り口”だと思います。現代アートまで幅広く所有するテート美術館の展覧会ということで、他の美術展にはない、新しい楽しみ方を知ることができました。展覧会の最初から最後まで、いろいろな“光”の切り口で作品を楽しむことができ、飽きることがありません。

光がテーマにしているということで、内装も比較的明るく、暗い美術館が苦手な方にも楽しめるのではないかなと思います。

できることなら東京で開催しているうちにnoteも投稿したかったのですが…悔しいです(> <)
東京展は終わってしまいましたが、10月26日から大阪中之島美術館で開催するそうなので、機会がある方はぜひチェックしてみていただきたいです。
新しい美術の楽しみ方に、きっと出会えると思います!

ここまで読んでくださった皆様、ありがとうございます。
少しでも皆様に私のnoteを楽しんでいただけていたら嬉しいです。

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