恋人の選び方
わたしは「恋人の前での立ち振る舞い」
が苦手だった。
過去形ではなく、今もかもしれない。
今まで、恋人の前でのほとんどの立ち振る舞いが
偽りの「嫌われないための自分」
によって構成されていた。
そして、そのことに悩みを抱えていた。
自分に女性としての自信がないから、
きっと偽りの自分を演じるのだと思う。
女性的な身体の見た目、声、髪型や服装、
わたしはそこに自信がない。
「女性的な」自信が。
自分に自信がないのは少し違う。
だって、わたしは自分の顔が好きだし、
声も落ち着く声だと言われたり、男性ボーカルの歌が歌えたりするから好きだ。
髪の毛もとても気に入っているし、
ファッションセンスにはとても自信がある。
ただ、「女性的な」自信がないのだ。
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