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その時々の出会いや偶然を楽しむことの豊かさ。

朝カーテンを開けると、青空が広がっていた。

気温は春らしい暖かさだそうで、絶好の散歩日和。

今日は待ちに待った散策の日。


後輩の子とお昼休みに一緒にコーヒーを飲みに行ったときに、お互い散歩が好きなことがわかって、散歩しようということになった。

その散歩の日が今日である。


お昼に代々木で待ち合わせて、夕方頃まではわたしの同期の子も一緒に3人で散歩。かねてから行ってみたいと思っていたレストランが、今月閉店してしまうということで、そこで最初で最後の食事をした。

人で溢れていた店内からは、今月閉まってしまう空気感は感じられなかった。そのことがちょっと寂しい気持ちにさせた。


レストランを後にし、公園で日向ぼっこをするお供のコーヒーを求めて歩いていると、レンガ調の素敵なお店の前を通り、思わず店内へ入った。ロンドンを拠点に2人のアーティストが作っているというキャンドルがあり、お気に入りの香りを見つけ合いっこした。


雰囲気のいいコーヒーショップでおやつとコーヒーを購入し、公園へ向かう。暖かな日差しを浴びながら突如始めたイントロドンは、とても楽しかった。


買い物をした後同期の子と別れ、後輩の子と2人で再度散歩をはじめる。お手洗いにと寄った明治神宮は、神秘的な空気が流れていて、次はお参りに訪れようと誓った。そして、雑貨屋さんやベーカリーに立ち寄ったりしていると、日が暮れはじめた。晩ごはんの時間がやってきたので、お目当てのお店へと足を進める。


餃子が自慢のそのお店は予約でいっぱいということで、偶然見つけたフレンチのビストロでディナーを楽しむ。閉店まで貸切だった店内で、美味しい食事を楽しみながら、これまでのことや今後のやりたいこと、興味のあることについて話し合った。お会計の金額は6,666円。お店の人が縁起のいい数字ですねと仰った。


2人で駅に向かい、帰る方面が別々の私たちは、ホームで別れた。有意義な1日だった。



散歩のいいところは、偶然の出会いが溢れていることである。

その出会いに目を留め、ちょっとでも心が動いたら、その気持ちにしたがって素直に行動すること。そうすることで、自分では思い描いていなかった未来がはじまる。

もし最初に行こうと決めていたレストランを予約をし、計画を立てていたら。餃子を楽しみながら、美味しい食べ物の話とかに花が咲いていたかもしれない。

でも、予定にない偶然出会って入ったレストランは、照明や置いてあるインテリア、お店の人も素敵で、夕方散歩で立ち寄った雑貨屋さんで出会ったサビニャックのポスターが偶然にも店内に飾られていて、点と点が線になる瞬間があった。そこで、真面目に自分たち自身が素になって話ができたことは、このお店との出会いがあったからであると言える。幾重にも重なる偶然が、今日という素晴らしい時間を作り出したのである。



帰り道に、次の散歩の予定を決めた。

再来週が楽しみで仕方がない。

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