映画「恋は雨上がりのように」が好き過ぎて語る。

多分、ネタバレというネタバレはないはず。

真っ直ぐに生きる高校生
あきら役 小松菜奈

冴えない45歳 バツイチ子持ち
あきらのバイト先 ファミレスの店長役 大泉洋


店長にただただ真っ直ぐ想いをぶつけるあきら。
その真っ直ぐさに戸惑いながらも、大人として、そして親として振る舞う店長。

実は2人とも似ていて、不器用だけど真っ直ぐな人。
年の離れた2人の恋模様が暖かく、どこかぎこちなく、そして眩しく儚い。


テーマは 「恋」だけではない。
もう1つは「夢」。

(ほんとは「友情」もある。)

主人公の2人は、それぞれ追い続けたい夢を持ちながらも、追うことを諦めそうになる。
けれど、あることをきっかけに再び追いかけ始める。

夢に関するシーンで印象的で、心に響いたセリフがあって。

「夢を追い続けている事は"未練"ではなく、"執着"。諦めずに足掻いて、前に進もうとするなら"執着"って言うんだ。」

というセリフ。

夢とか何かそれ以外でも心が折れそうになった時、諦めそうになった時、この映画を観れば大切な何か それは夢への想いだったり熱量だったり…それを思い出して、一度立ち止まって本当に諦めちゃっていいのかを考えるきっかけになると思う。

足掻くことは恥ずかしい事じゃない。
前に進めなくても、「進もうと足掻く」それが大切なのかも
な〜って。

ただ、この映画の何がいいってやりたかった事を追わなくなる事を全否定していないところ。
友達との仲直りを諦めかけているあきらに、店長が言うセリフで

「自分でそう決めたのなら、いつか懐かしく思える日が来るかもしれない。けど、ただの諦めだとしたら立ち止まったままになってしまうんじゃないかな。」

というのがあって。

いつか懐かしく思える日が来る形もある事を提示してくれてる事が、すごく救われる言い方だと思う。
諦めんなよ!と押し付けがましくないというか。優しいよね。


ここからは、具体的な内容というより端的に好きポイント。

①観れば分かる、子役の髪型。

②好きな人とそうじゃない人とのそれぞれのデート、あきらの洋服への気合いの落差がすごい。

③TEAM NACSの大泉洋・戸次重幸。この2人の役柄の関係性も魅力的。
大泉洋出演作品なだけあって、笑いもありの作品。

④エンディング曲「フロントメモリー」は最高。

https://www.youtube.com/watch?v=EBATmXTR-8g&feature=share

神聖かまってちゃんverより、鈴木瑛美子verが個人的には好き。
夏はこれ1曲でいける。

⑤登場人物の心情と"雨"が、何度もリンクしてすごく素敵。
1回目はストーリーを楽しんで、2回目は"雨"を意識して観ると違った楽しみがある。
(私は3回観た。きっとまた観る。)

⑥画面から出る風味って言うのかな…それが穏やかで落ち着く。
どこかジブリっぽさもある気がする。少し懐かしいような。

⑦単純に小松菜奈が美しい。


梅雨〜夏の始まりにかけて、是非観て欲しい映画。

「恋」だって「夢」だって人生なんだって1度雨宿りをすれば、そのうち雨はあがる。

また前に歩き出せる。

そんな思いを抱かせてくれる映画です。
是非観てね。

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