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ガンの母がしたいこと


母がガンになった.濾胞性リンパ腫と診断された.

あれは2023年が始まってすぐ.

病院にいく事がほとんどない母が
「お腹痛いから病院に行ってくるわ」と応急病院へ行った.

正直、私は「正月なのに病院に行くなんて大袈裟では?」と思い、
特に心配もしていなかった.

応急病院で母は血液の値が異常に悪いからと大きな病院を紹介される.
ただそこでも原因を特定できず、もっと大きな病院へと紹介され、
最終的には県内で一番大きな病院へ紹介された.
そこでもすぐには診断がつかず、細胞の検査をしたり、色々な検査を繰り返し、
ようやく診断される.

診断名「濾胞性リンパ腫」

あまりピンことない病名だった.
詳しくは下記のリンクを見てもらいたいが、どうやら悪性リンパ腫の一種らしい.
リンパのガンなので、手術をすることはできないらしい.


診断された当時の私は自分の人生に精一杯で、また地元から飛行機を使わないと行けないほど離れていたところに住んでいたので、全く心配する余裕がなかった.

診断名を聞いて「ふーん」としか思っていなかった.

(その当時も今も母の人生なので、母が好きなように生きるのが一番だと思ってはいる.)

とあることで、私は実家に住むこととなった.
そこから母の体重が減少していくのを間近で見ることで、
叔母(母の妹)との姿が重なった.

実は叔母さんも、大腸がんになり38歳の若さで亡くなっている.
大きなベッドで小さくなっている母を見て、叔母さんの姿と重なった.

ある日、母に「死ぬ前にしたいことある?」と聞いてみた.
すると、「本を書いてみたいかも」と意外な答えが返ってきた.
1から本を執筆するのは何を書いたらいいのか分からないとのことだったので、
思いつくままに連載方式で書き溜めていって本にしようということになった.

そこでnoteに連載をしていこうと思う.
毎週金曜日にアップしていくので、お時間がある方は見ていただけると嬉しいです.

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