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【読書感想】エッセンシャル思考を読んでみて

イントロダクション


 大学4年生は、なんだかんだ本を読んでいました。
 図書館に行って、色々本を選んでいる時間。どんな中身なのかな~とワクワクする帰り道。そんな時間が最近の楽しみです。

 さて、わたしには「あれもこれも」と欲張ってしまうちょっと悪いクセがあります。欲張りは必ずしも悪いことではありませんし、時には、頑張る活力になります。ですが、高すぎる目標を掲げてしまったり、沢山予定を詰め込んでしんどくなったり、色々やりすぎて中途半端になったりと、わたしにとって「あれもこれも思考」は、ちょっとしたお悩みの種となっていました。

 そんな時、Amazonで「エッセンシャル思考」という本ーー「99%の無駄を捨て1%に集中する」と表された本を見つけたので、読んでみることに。

 本記事では、エッセンシャル思考という本から「なるほど、こんな考え方があるのか!」と得られた気づき・考え方などを、自分の感想とともにまとめていきます。(回し者ではありません)。

感想

 なんとなく、ミニマリストの考え方に似ているなぁと思いました。具体的でワクワクする目標、本当に重要なものに集中する。膨大な情報と選択肢があり、なんでも手に入る時代だけれど、全部はやらない。ミニマリストさんも同じことを言っていたような。

 わたしが、特に印象に残ったのは、「いくつものことを同時にこなせることが優秀な証という考え方が蔓延している」という一文。ドキ、としました。なぜなら、わたし自身が当然のように考えていたから(めっちゃ個人的(笑))。

 わたしが所属していたサークルはめちゃめちゃ忙しくて(ほんとうにサークルか?っていうくらい)、週7でサークルの仕事をしていました。学校が15時に終わって、夜寝るまでサークルサークルサークル。
 そんな環境下でも、サークルメンバーの多くは、学業で優秀な成績を納め、外資系企業でインターンしたり、サークルにもう一つ入っていたりと、「いつ寝ているんか?」というくらいアクティブでした(笑)。ほんとうに尊敬しています。わたしも、みんなみたいな優秀な人になりたい! と思って、TOEFLのスコアメイク、GPA維持、サークル運営、中期インターンと予定を沢山詰め込んでいました。
 あとは、よくニュースで、「子育てとキャリアを並行している女性!」みたいな、キラキラした諸先輩方が取り上げられています。ワーキングママとかね。インターンの募集要項にも、「マルチタスクができること」と書かれていたりします。

 なんでも同時並行しないといけないーー。そう思い込んでいたわたしは、「全部はやらなくていい」「本当に重要なものは滅多にない」という考え方に、少し肩の力が抜けました。「あれもこれも」とやる割には、そこまで器用でないので、絞るのも大事だなと。

 「やらなくては」ではなく「これをやろう」、「どれも大事だ」ではなく「大事なことは少ない」、「全部こなそう」ではなく「何を捨てようか」と考える。たしかに、こちらの方が、楽だなぁ。特に、「これをやろう」は自発的で、義務付けられている感がないし。

 本書では、本当に大事なものを見極める技術、捨てる技術についても紹介されていました。特に印象に残ったのは、「90点ルール」。そのチャンスは、90点以上、やりたいことか? 「もし、その話がきていなかったら、自ら積極的にチャンスを求めにいくか?」「来たチャンスは、最低限の条件と理想の条件をどれくらい満たすか?」といった基準が書かれていました。

 「90点ルール」のくだりを読んだ時、ふと思いました。

 アクティブにいろんなことを同時並行していたかっこいい友人達。もしかしたら、彼らは、90点以上のやりたいことをやっていたからこそ、同時並行出来たんじゃないかって。いや、勝手な想像ですが。

 個人的には「90点ルール」は難しい側面もあるのではないかと思います。(筆者もエッセンシャル思考を身に着けるのは簡単でないとおっしゃっています)。
 というのも、わたしには、やりたくないことはあっても、熱烈にやりたいものがないからです。韓国語を勉強していますが、めちゃめちゃモチベーションがあるわけじゃないし、修士を取ろうと、大学院進学を決めましたが、本当に正しい選択なのか、分からないです。
 ですので、わたしは、90点ルールを少し改変(?!)して、点数をつけてみて、75点以上であればとりあえずやってみる方針で、エッセンシャル思考に取り組んでみることにしました^^

 他にも印象に残ったものとして、「人は自分が所有しているものを実際よりも高く評価しがち」という一文が挙げられます。たしかにそうかもしれない。なんか、もったいなくて、モノを捨てられないんですよね。捨てたら、もう全く執着しなくなる、なんなんでしょう、あの現象。
 わたしの場合はTwitterです。
 Twitterで得られる情報。逃したらレースに置いていかれるんじゃないかって思って、なかなかやめられなかった。やめたら、「辞めて良かった~~~~」となったのに。


まとめにかえて

 「いろんなことを沢山するのがいいことだ」という考え方の、反対の考え方を知ることが出来て良かったな~と思います。バランスを取る、という意味でも。なんでもかんでもやろうやろう、としてしんどくなっていた私にとって、「絞る」という選択肢が見えたのは新たな気づきでした。まー、なかなか状況によっては絞れないこともあるんですけどね(笑)。課題はたくさんあるし、全部同じくらいやりたいときもあるし(笑)。

 とはいえ、今、正しいことに力を注げている? ワクワクしている? ワクワクしないけど惰性でやっていることない? と自問自答するクセをつけていきたいなぁと思えた本でした。


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