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腰椎モビライゼーションにおける各分節の椎体運動

参考文献
Assessment of Lumbar Spine Kinematics Using Dynamic MRI: A Proposed Mechanism of Sagittal Plane Motion Induced by Manual Posterior-to-Anterior Mobilization  (Kornelia Kulig)

https://www.jospt.org/doi/pdf/10.2519/jospt.2004.34.2.57

徒手療法を行なっている理学療法してあれば、腰椎への操作手技は腰痛患者さんによく使用すると思われます。

この論文では、腰椎を徒手的に操作した際の、各椎体の動きをdynamic MRIを使用し細かく評価しております。

方法は簡単です
①被験者をうつ伏せで寝かした状態で、各分節(L1~5)に腹側方向へ徒手操作による運動を起こす
②押した椎体、またその他の椎体はどの方向にどれくらい動くのかを見る

結果
押した椎体自体の動きはどの分節でも腹側に動く
L3〜5を押した際は他の分節も同様に腹側へ動く 隣接する分節ほど動きが大きい
L1,L2を押した際はL4、L5は背側へ動く ←ここに注目

いかがでしょうか。
私も徒手療法を使ってますが、腰椎操作に関しては腹側に動かす操作はあっても、背側方向に動かす操作はあまりないかと思います。ただしL1,L2を腹側方向に動かすことによって、間接的に背側への操作が得られるというわけです。
腰椎すべり症などの患者さんには、上位の腰椎操作が有効的かも知れません。
ぜひ参考にしてみてください

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