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救急処置のテスト対策

来週、テストなのでここで復習をさせてください・・・

救急処置の重要性

街中で急に体調不良者が出た時、その時の対応がその人の命運を分けるといっても過言ではないです。病院についてからではないです。病院に着くまでに何ができるか

重篤な傷病者が発生した場合、もし心停止が起こっている場合は
4分以内にバイスタンダー(近くの人)による心肺蘇生法が行われ、8分以内に救急員や医師に引き継ぐことができたら救命率が高くなると言われています。

しかし、119番通報〜救急車到着までは平均6分(8〜9分とも)とされており、現実は厳しいです。そこで、適切な救急蘇生法が誰もが行えることが求められています。

救急処置はどこまで行うのが良い?

救命処置は1次と2次に分かれており、1次救命処置(BLS)が初期対応にあたります。BLSは3つの役割があり、
・心肺蘇生(胸骨圧迫、人工呼吸)
・AEDを用いた除細動
・気道異物除去

この3つを行う必要があります。ただ、パッと言われてもできませんよね。
適切な方法をそもそも知らない場合は特に。
そんな時は大声で助けを呼ぶ。それしかないです。

スポーツ現場での救急処置は?

スポーツ現場の特徴としてある程度、傷病者が出現する可能性はあることが事前からわかっていますので、事前準備をすることが可能だと思います。
しかし、医者が常にいるわけではないのでこちらも周囲の人たちでサポートしていく必要があります。具体的に何をしていくかというと
・救急体制を確立し緊急対応計画を作成する
・受傷時の外傷、障害の評価及び適切な救急処置を実施する
・内科的疾患に対する救急処置を実施する

といった事を行っていく必要があります。

緊急対応計画にはいくつかの必須項目があります。
・「緊急」の定義
・最初の対応者
・対応者の役割
・救急処置機材とその保管場所
・医療機関への電話番号
・医療機関への連絡者と連絡方法

ここで言う「緊急」の判断は第一次評価として重要であり、生命の危機があるかどうかを基準にして判断します。具体的には、心肺停止や頭部外傷、てんかん、全身痙攣、吐血、大出血、明らかな変形などです。これらの症状が見られる場合は速やかに救急要請をして救命処置を行います。

緊急性が薄い場合、第二次評価に移り、外傷・障害の情報収集を行います。
これらの情報は最終的に競技続行の可否を判断する材料として用います。
情報収集はHOPSS評価を用いることが一般的です。
H:History 受傷機転や主訴を中心に問診する
O:Observation 観察により全身〜局所の確認
P:Palpation 触察により確認 広範囲に触れることが大切
S:Stress  Test 負荷検査 可動域、筋力、動きによる痛みを確認
S:Special Test 特殊検査 関節の動揺性や痛みの誘発検査
この5つの頭文字をもぎってHOPSSと言います。
情報収集の内容や実際に行った処置は医療機関やチームと連携を取る上で
大切な情報になるため、記録に残しておくことが理想です。

外傷時の救急処置

外傷を扱う上で切っても切りはなせない関係の「炎症」についてお話していきます。

炎症とは?

炎症とは
・異物に対する生体反応
・修復開始のために壊死した組織の排除
・正常な組織の回復促進

を目的として起こる身体の反応です。炎症は自然の反応なので「悪」ではないです。ただし、これが過剰に起こることで周囲の組織へ損傷が拡大することがあるため、それを防ぐことが必要です。

組織の損傷が起こると損傷部位を一次的外傷性組織損傷といい、その周辺の組織に損傷が拡大することを二次的外傷性組織損傷といいます。
これは、
組織に損傷が起こる→内出血を起こして組織の内圧上昇
→循環障害を起こし、周囲の組織が酸素欠乏状態に
→酸欠状態により組織壊死→身体さん「このままではまずい!」
→血管拡張してさらに内出血を起こして内圧上昇→負のループ
といったように組織損傷が広がっていきます。

ここで大切になるのがアイシングです。アイシングについては賛否両論ありますが、テストに出るので許してください。笑 実際に必要な場面はあるので、アイシングを行うことはありますが。
過剰な炎症反応を冷却により血管を収縮させて血流を抑制、感覚神経の活動性を低下させることで疼痛軽減を図ることができます。

今日の画像はまさに今、この記事を書いている風景と似ていたので
引用させてもらいました。憧れますよね、カフェ作業。

それではまた次回!

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