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RE/ai展 超絶オシャレでアーティスティックな空間へめちゃくちゃ地味な格好で行った話

友人であり、正藍染をやっている「あやきちゃん」と、その友人「ラケさん」の個展がついに始まった!これは直接の見に行くしかない!!ということで、久々に都内まで冒険してきた。
実は、工房で何度か制作過程を見たことがあって、どんな作品や展示に仕上がるんだろう?とずっと気になっていたのだ。

展示の看板?ポスター?すらも藍染

そんなわけで、原宿のという私にとっては超絶オシャレ最前線すぎる場所にある「BLOCK HOUSE 」という超絶アーティスティックなギャラリーへ、半ば緊張気味で乗り込んだわけである。

毎度のことながら、出かけてもほとんど写真を撮らずに帰ってきてしまうので、代わりにBLOCK HOUSE のリンクを貼らせていただく。
ちなみに、RE/ai展の会期は10/8まで。


どんな作品が、どんな道のりで制作されたのかは、ぜひ二人のインスタグラムを見てみてほしい。

https://instagram.com/ayakishinada

https://instagram.com/la____el


展示案内をしてもらう

そもそも写真をほとんど撮っていないというのもあるけれど、ぜひ肉眼で見て体感してほしい!
この写真からは、空間含めた作品の面白さが1%も伝わらない。
以下、語弊を恐れずにアート全くワカラナイ素人目線の感想を述べさせてもらう。

まず、色が綺麗!BLOCK HOUSE の最上階である4階での展示ということもあり、時間帯やお天気次第では太陽光がこれでもかと降り注ぎ、その中で吊り下げられた、藍染の得体の知れない何かたちがゆらゆらと輝く。壁が白いので、なおさらその青が際立つのだ。

藍染の繊維に生き物の形を与えると、本当に生き物のように見えてくる。可愛いし綺麗なんだけど、なんかちょっとキモチワルイかも(決して悪口ではない)?という不思議な感覚。
このキモチワルサってなんなんだろう?と色々考えてみた訳だが、私の中での結論は
「生き物としての生々しさが宿っているから」
というところに落ち着いた。

左からりはる、ラケさん、あやきちゃん

どの作品もとても立体的で、さまざまな技法や素材で作られているけれど、そのどれにも共通して感じたのが「透けている感じ」で、それはまるでクラゲの内臓が見えているよう。作品それぞれの空洞に臓物が詰まっている幻覚を見たのだろうか?もしもこれらが藍染でなかったら、ここまでたくましく妄想できなかったかもしれない。正藍染の透き通るような輝く青でなければ、ここまでの「生々しさ」は表現されなかったのではないかと思う。糸で吊り下げて展示してあり、時折ゆらゆらと動くのも「生っぽく」見える要因なのかも。

今回の個展では、「バイオアートに着想を得た」とのことだが、人の手でつくられる予測不可能な部分に、人の手を離れた何かを感じるのかもしれない。
それこそ、今回私が感じたことはあくまで私の感覚にすぎないし、人それぞれに違ったインスピレーションが湧くのだと思う。キモチワルイなんて失礼な表現をせずとも、上手く伝えられる術があるのかも。人の手で作られたものは、人の手を離れた時点で制御不能になる。

アート感覚ゼロ人間の感受性ではこれが限界だが、ともかく、手のひらサイズの可愛らしくも少し生々しい、ペットのように愛でたくなるような作品たちをぜひ見に行ってほしい。


本日のいでたち

そんなわけで、超絶オシャレ最前線アーティスティック空間に行くのに何を着ていけば良いんだと逡巡した結果、超絶無難すぎてもはや地味な組み合わせとなった。いや、いつも地味だけど。
・グレーのリネン着物
・白半衿
・白地に水色の綿半幅帯
・緑系夏物羽織
・ブルーグレーに染めた本麻足袋

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