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カーテンが欲しい

怒涛の2週間ちょいで、やっと旧居を空にできたわけだが、次に待ち構えているのは新居の片付けだ。諸々の作業で結構疲れが溜まっているところに荷解きと片付けが毎日のように追い討ちをかけてくる。
居住空間自体は格段に広くなったし、グレードアップもしたのだが、それなりの広さの賃貸時代(決して狭いわけではなかった)の癖が抜けず、たとえばリビングだって1/3のスペースにぎゅうぎゅうになってくつろいでいる有様だし、トイレも水洗ボタンがついているのに未だにレバー引いて流しちゃうし、台所のシンクだって広さを使いこなせずになんだか非効率的なことをやっている。


引っ越し前は少しずつ片付けて、住みながら心地よい具合の配置や家具などを考えていこう…なんて考えていたのだが、いざ住み始めてしまうと多少の不便があってもそれなりに暮らせてしまうので、疲れが癒えたら気合を入れないさないと二度と片付く気がしない。
そして、1番の問題はカーテンである。なんとこの家、窓の無い部屋が一つもない。居室はもちろんのこと、お風呂、トイレ、果てはウォークインクローゼットに至るまで窓付きという超開放的、採光抜群空間なのだ。それはいいとして、シャッターがついているのが一部の窓しかなく、現在ほとんどの部屋が丸見え状態なのである。
とりあえず旧居のカーテンをサイズ合わなくてもつければいいやくらいに考えていたのだが、カーテンレールが無いという事実に打ちのめされている。小さい窓ならば突っ張り棒にタオルとかかけてしのぐこともできるだろうが、幸か不幸かどこもかしこも採光抜群の幅広クソデカ窓なのである。突っ張り棒をかけるにしても、相当な長さが必要で、そうなると100円均一とかで買えるようなシロモノでは到底足りず、それなりに費用がかかってくる。そうなると、下手にお金かけるくらいならちゃんとしたカーテンを買うまで我慢した方が良いとなり、丸見え生活を余儀なくされるのである(さすがに脱衣場などは見えない構造になっているが)。
しかし、おかげさまで朝の目覚めが格段に良くなった。引っ越し諸々で疲れ果てているはずなのに、容赦なく降り注ぐ朝日のおかげで、あと10分…みたいな二度寝ができないのだ。
我が家は基本的に夜寝て朝起きる生活なので、下手に遮光カーテンをかけるより余程良いかもしれない。太陽の光を、特に朝に浴びることがどれだけ健康に寄与するか、三十数年の人生で身をもって思い知っていたが、ついに朝日に強制的に叩き起こされるところまできた。
流石に丸見えはきついけれど、今まで寝室は遮光一択だった考えが180°変わりそうだ。中が見えないけれど光は通すようなカーテンの方が体に良さそうだと今では思う。

ヘッダー画像を(インスタグラムから使いまわした)着物部屋の写真にしたのに、書き始めたらカーテンの話になってしまった。
部屋についてはまた後日、改めて色々書きたいと思うのだが、引っ越して思ったのがとにかく私物が多すぎる。3.6帖もあるウォークインクローゼットを、主に着物の趣味部屋として貰い受け、その代わりに一切の私物を他のスペースに持ち出さず、服なども含めて全てこの部屋に収めるという約束を夫としたのだが、いざ私物を収めるとこの有様だ。


WICにまで窓がある。もちろん開閉できる
3.6帖もあったはずなのに

趣味のものにかこまれた自分だけのオシャレ空間(はぁと)を夢見ていたのに、これでは着替えるだけのただの物置ではないか。この現状はなんとなく予測はできていたのだが、いざ直視すると心が痛む。これ以上物を増やせないと視覚的に訴えかけてくるのは嬉しい誤算だろうか。着物も反物も増やせそうにない。

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