「こんなこと言うのも情けない話なんやけどなぁ…」
80代 男性 COPD患者様
患者様「先生にこんなことをお願いするのはあれなんやけどなぁ、・・・こんなこと言うもの情けない話なんやけどなぁ・・・金貸してもらえんやろうか?」
長い入院生活、面会者は居らず、持ち金が尽き、嗜好品が買えない患者様。
運動機能、呼吸機能の状況から今までと同じ環境で住むことが困難であると判断され施設を検討。その施設を検討する間、ご本人は自宅への退院を目標に頑張っておられた。歩行練習がてらに飴を買いに行っていましたが、持ち金が底を尽き、最終的に至ったのがお金を借りるという選択肢だったようです。
当然、医療現場としてはお金を貸すことはできませんが、患者様はどのような心境だったんだろうなとふと思い出す。
若いうちにあれこれと準備をすることも大切だけど、人生何があるかはわかりませんからねー。
80代にもなると、親兄弟、知人友人は先に旅立っていることも多く、患者様も同じことをおっしゃられていました。
家族のカタチは色々ですがこのような場面が未来にあるとするならば私はどうするだろう。
自分の年齢の半分くらいの人に金を借りないといけないくらい窮地に立たされた時、私はどうするだろう。
未来の高齢な私は今の私に何を望むだろうね。
お爺私「嫁さんと子供と近所のあれさんこれさん、ネットで知り合ったあのひとこのひとと仲良くなー!!!」かな?(==;
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