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80年代。

まずはこのnoteも始めただけで、全くほったらかしだったし、今日を機に連続して書いていくのかどうかはわからないと最初に書いてみたり。そして、なにか「もの」のメモのつもりだったのに、「80年代」というものではないものについて書こうとしているわけだけれど、また新しいカテゴリーとか考えるのも何かと面倒だし、ほんとまたしばらく書かないかもしれないので、自分が気に入っているものという枠に入れてみることにします。

80年代。別冊宝島というムック本で「80年代の正体!」というのがあって(まだ手元にある)その表紙には "それはどんな時代だったのか ハッキリ言って「スカ」だった!” と書いてある。1990年4月刊行。そんなに急いで総括しなくても(苦笑)。
この本の影響かどうかはおいておいて、90年代に80年代批判というか、否定というかそういうムードはあった記憶はあります。
でも、僕は1980年に北海道の岩見沢というところで高校生になり、札幌で4年間の大学生活を送り、その間にまさに80年代の文脈で東京にものすごく憧れ、大学を出て東京の巨大な会社に就職をして、そこを一年ちょっとで辞めて、朝日新聞の中途採用の広告に応募してレコード会社に入り、希望に反してレコード店を回る営業職になり、でもなんとかしてレコードディレクターになりたいと必死になっていたのが1989年 というのが僕にとっての80年代で、個人的にはスカどころではない期間なのでした。あ、でも書いてみたらスカではないけれど、まだ何も始まっていないのか。。。笑

仕事の合間を縫って『東京大学「80年代地下文化論」講義決定版』/宮澤章夫 という本を最近読んでいました。(宮沢さんは今月お亡くなりになったらしい。RIP)表紙には あの時代の「かっこいい」とはなにか とある。
僕にとって、あるいは同世代の同じ感覚を持っている、ある傾向の人間にとってはものすごく腑に落ちる感覚だったりする。
本の中で何度か、岡崎京子の「東京ガールズブラボー」という漫画について取り上げられていますが、札幌に住んでいた、そして東京の文化に憧れまくっている女の子が東京に引っ越してくる話で(読んだはずだけれどよく覚えていない)東京に出てきた彼女が、すぐに行ってみたかったのは、ラフォーレ、原宿プラザ、ミルク、竹下通り、キーウエストクラブ、バンブー、キディランド、 ア・ストア・ロボット、そしてピテカントロプスなど。
(完全に自分と被っていそうなところをピックアップしてみました。僕はピテカンには間に合ってませんが。ちなみに調べてみたら岡崎さんは、一歳年上で、下北沢生まれのようだ。。。笑)

記号論なんて本が売れた時代でもあり、重要なYMOから始まり、ニュー・ウェイブ、ニューアカ、パルコ、六本木WAVE、クラブ、スネークマンショー、村上春樹、村上龍、大友克洋、ブレードランナー、サイバーパンク、パフォーマンス、ヨゼフ・ボイス、ロリー・アンダーソン、コヤニスカッツィ、デザイナーズ・ブランド、マッキントッシュ、などなど、この本に出てこないようなことでも札幌程度の大学生にも記号だらけだったわけです。情報源としては主に雑誌だったはず。

とりあえずは、まずは80年代という時代感をそれなりにどっぷり体験できてよかったなあと思うし、(良くなかったと思っても取り換えはきかないし)
まだまだ音楽制作的な仕事を続けていく中では、なけなしの、唯一の貯金なのだろうと。
「80年代の正体」を読み返すパワーはあまりないけれど(字が細かすぎる)、他にも買ったままになっている80年代系の本もあるので、せっかくだからもうちょい掘ってみようかなと思ってます。

80年代話をつまみに飲みたい人がいたら連絡ください笑

2022.9.25
Hm 聴いてます。

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