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<宣伝のような…/拙書ハードボイルド三部作のお話です>

 新型コロナ禍で、ハードボイルド三部作のデジタル発行を終えましたので、以下宣伝のようなお話で恐縮です。
 京都太秦の実家にいた少年期から、自分で作りたい・観たい映画を妄想する癖があり、気づけば大人になってもその癖は止まず、2018年夏、「春は菜の花」という物語を書き上げデジタル出版に至りました。デジタル出版した理由は至極シンプルで、とりあえず著作権を発行しておきたかったからです。
 この第1作を原作とし、2020年に製作したのが小編映画『Kay』(監督:鯨岡弘織)で、2022年には東京下北沢トリウッド、名古屋シネマテーク、そして大阪シアターセブンにて劇場公開となりました。
 個人史としては記念すべき第1作「春は菜の花」のデジタル出版以降、およそ20作品を世に送り出しましたが、その中でもハードボイルド三部作は構想十数年の物語で、紆余曲折しながらもようやく完成させたのが2021年12月でした。
 その第1部「左手で、焼けた薬莢を握り締め」は…“第二次世界大戦時から秘密裏に行われたクチクラ(表皮)研究が、現代に新たなモンスターを産み出す。東京、ベルリン、ロンドンデリー…世界を巻き込みながら、陰の悪魔「フォーリー」が動き出す。現代人にとっての「美」とは何かを痛烈に問う大人の為の物語”という話です。
 美容神話という監獄の囚人になっているかもしれぬ現代人への警告にもなる作品です。
 第2部「右手で、朽ちた銃架を握り締め」は…“ロシア人宇宙飛行士コズロフは宇宙で突然死する。それは序章だった。世界犯罪集団「F」が仕掛ける宇宙弾丸衛星は、やがて世界の軍事衛星の脅威となる。宇宙犯罪対策チームが宇宙弾丸衛星の暴走を止められるか。手に汗握る未来型ハードボイルド作品”です。
 昨今、宇宙軍創設や軍事衛星、そして宇宙デブリ(ゴミ)の話が徐々に報道され、とは言え何故だか多くが語られません。本作では、地球を周回する軍事衛星のあり方を問うています。
 そして、第3部「両手でそっと、銃を置く」は…“日本が隆起する?その謎を解く鍵は絵画「虹色の少年」だった。大陸プレートと海洋プレートが不気味な動きを見せる危機に、ナチス・ドイツ略奪美術品の探索、アイゼントートの森の闘いと、ザ・チームが再び世界を飛び回り闘いを繰り広げる。手に汗握るハードボイルド作品”となっています。
 この作品では、地球規模の災害を考える広く深い視点を持つことの大切さを訴えています。地球という一つの惑星の空間的な広がり、そして地球が形成されてから現代に至る時間の流れ…その時空を行き来しながら、地球とは何かを語った作品になっています。
 冒頭で、自分が作りたい・観たい作品の物語の話をしましたが、製作費等を考えると、かなり困難だとは思いますが、この三部作の読後に、一つの大作映画を見終えたような感覚を持って頂けたなら幸せです。また、読後感想も頂ければ深甚です。(尚、厳しいお言葉はそっとお教えくださいませ)
このハードボイルド三部作は、Amazon等主要デジタル・ストアにて発売中です。また、印刷本はBCCKsというデジタル・ストアにて注文できますので、ぜひご利用ください。Googleで「中嶋雷太」と検索して頂ければ、諸々作品が表示されますので、その方が選べるかとも思います。
 小説というよりも、物語り(Story telling)を目指してきて、まだまだ道半ばです。現在(2023年4月)は、犯罪ミステリー作品と湘南を舞台としたファミリー作品を書いているところです。両極端なテーマを選んでしまい、脳みその中は不思議なバランスを保つ日々が続いています。
 これからも、読み終えると一つの映画を見終わったような物語に挑戦し続けますので、応援頂ければと願っています。 中嶋雷太

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