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所用が終わり、ビーチ・カントリー・マンになりました。

 昨日、世田谷から湘南に引越し、ビーチまで徒歩1分のビーチ・カントリー・マンになりました。
 数えれば、生まれてこのかた15回目の引越し……。「みんな優しくて、友だちだよね!」感たっぷりの、息のつまる幼稚園から脱出を何度も試みたころからの放浪・逃亡癖はいまだに健在で、にが笑いしています。
 さて、ふり返ると京都、大阪、東京、L.A.…いくつもの街なみに喜怒哀楽がたっぷり詰まっていますが、深く刻まれた我が心象風景のあちらこちらに、京都の嵐電、世田谷の世田谷線、そして今日からは湘南の江ノ電と路面電車がガタゴト揺らぎ走っています。
 人影薄い夕暮れにカンカンカンカンと寂しく鳴り響く踏切の音や、ザワッザワッと何十億年も浜辺にうち寄せる潮騒、そして耳元でかすれた口笛を奏でる潮風につつまれた湘南の地でも、人の心の痛みや傷を慈しみ、名もなき小さな感情のひび割れたカケラを、砂浜に埋もれた貝殻の破片のように、一つひとつ手のひらに拾い上げ、「太い」小説をこれからも発表してゆきたいと考えています。
 さて、ビーチ・カントリー・マンは徒然何を思うのでしょうか。我ながら楽しみです。今後ともおつきあいのほど、よろしくお願いします。中嶋雷太(注記①:メールアドレスやスマホ電話番号は変わりません、注記②:ビーチ・カントリー・マンとは私の造語です)

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