見出し画像

フェアリートレイル2024 スーパーロング

2024年6月8日(土)滋賀県高島市朽木(くつき)で開催された、フェアリートレイルのスーパーロング(60km)に参加しました。


事前準備

はじめて走るコースだったので、事前に情報収集から始めました。
YAMAPの投稿から、過去2年以内の完走者のフィニッシュと各エイドの到達タイムを確認しました。

平均タイムは10時間51分。

またポイントとなる山の標高と、登る距離を確認して行程表も作成しました。

事前に準備した行程表

それらをもとに今大会の目標を設定。

目標

  1. 昨年の京都グランドトラバースより早く完走する(11時間28分)

  2. できれば10時間51分以内でフィニッシュ

1つ目の目標は過去に参加した同規模の大会を基準にレベルアップを目指したもので、
2つ目は中位以上で完走し、今後エリートランナー達の仲間入りをしたいという思いから設定しました。

2.の目標タイムは前回大会だと男子の完走者107名中53位のタイムとなるので、私の現状に妥当なものと考えました。

スタート前


スタートは6時30分。
5時に会場に到着してゆっくり準備をしました。

ここは間違えて停めた温泉横の駐車場
ランナーはグラウンド横が専用駐車場でした


現地でも忘れ物がないかチェック。

あとジェル7個を持ちレースに挑みました

必携品ではありませんが、ヒル避けスプレーも推奨されていました。
ヒルが気になる方は携帯しておいた方が良いかと思います。
今大会はレース1週間ほど前から雨が降っていなかったためか、ヒルには遭遇しませんでした。

スタート・フィニッシュゲート
会場の様子

会場でOS1のゼリーを配っていたので頂いてザックの中に装備。
レース後半に飲もうと思っていましたが、スタート前に飲んでおくべきだったと後から後悔することに。。

レーススタート

最初は3.5kmのロード。
みんな飛ばし過ぎでは?と思うほど速い。
私のCOROSではキロ4:30ほど出ていました。
リザルトを見ると序盤に同じグループだったランナーは上位勢で、私は身の丈に合わない事をしたと反省。

最初の山は450mほど登りますが距離が長めだったため飛ばし過ぎに注意して進みました。
本格的な下りに入るとすぐにエイドが見えました。

第1エイド(10km地点)


7時51分に到着。
フェアリートレイルのエイドは全体的に充実していました。

給食

  • パン、おにぎり、バナナ、大福、天ぷら、ポテチ、塩分チャージ

ドリンク

  • スポーツドリンク(ダカラ)、水、麦茶、コーラ、ペプシ、OS1
    (エイドにOS1ってなんだ?笑 ただこの飲料が後に私を救ってくれることに)

また被り水が全エイドにあり、第5エイド以外はトイレが設置してあったと記憶しています。

第1エイドでは鏑木さんがお出迎え

第1エイドを出てからは6kmのロードで始めの3kmは下り、その後はフラット。日差しが強く暑かった。
トレイルに入ると湿地帯を抜けて登りへ。この湿地帯がヒル発生ポイントだったのかな?
登りの標高は250mほどで比較的優しく、難なく通過して次のエイドへ。

第2エイド(21km地点)


9時02分到着。
(写真を撮り忘れました)

このエイドで驚いたのが、スタッフの暖かさ。
マイカップの収納にもたついてると「手伝いましょうか!?」と言って下さり、そんな事までやってくれるんだと驚いた。
コースも凄いですが、スタッフのクオリティも高い。

レースに戻って、次の登りは約470m。ここに来ると足が止まるランナーがチラホラ。
そして私の足も止まる。足の指、もも裏、内ももが次々に攣るトラブル!
こんな序盤に!?と焦りましたが、少し休んで足をほぐしました。
休んでる最中は「今まで何のために練習を積んできたんだ!」とネガティブ思考になっていました。
その後は激下りのダウンヒル。少しずつ足にダメージが蓄積していきます。
下山して2kmのロードを経て第3エイドへ。

第3エイド(33km地点)


11時13分に到着。
足が攣ったのでエイドでOS1をがぶ飲み!
食料もバナナを中心にたくさん頂いて再スタート。

小川(こがわ)集会所エイド

結果的にこのエイド以降は、足が攣らなかったので脱水の可能が高かったです。
スタート前にOS1を飲んでおけば。。
(ちなみに鏑木さんはスタート前に飲むよう勧めていました。鏑木さん、ごめんなさい。笑)

ここからフェアリートレイルの由来と思われるコースに。
もとは登山道がなく地元の人たちの協力によって作られた道。
苔に覆われた道は神秘的でした。

妖精に出会えそうな道

ここの登りは全歩き。スタッフからは「トップも歩いてたよ」と言われてきついコースだと痛感。
コースは陰が多く風も吹いており暑くはなかったですが、走ることは困難でした。

登りきってロングのランナーと合流。この辺りから、喉の乾きを感じる回数が増えてきました。
水分補給の回数も多くなり、ドリンクが底をつきかけていました。
この区間は水分を1.5Lほど持っておいた方が良いと思います。
一緒に下山したロングのランナーは「熱中症気味なので次のエイドでリタイアする」と言っていました。
水分を節約しながらギリギリの状態で次のエイドへ。

第4エイド(41km地点)


13時18分到着。

この栃生エイドが完走への分岐点。
40km地点で関門時間が8時間とやや厳し目の設定です。
しかし、ここを通過すれば残り約20kmを4時間30分かけて進めるので、力が残っていれば完走はほぼ間違いないと思います。前年も、このエイドを通過したランナーの99%が完走をしていました。
レース前に鏑木さんが「第4エイド以降は山中でリタイア困難となるため、無理そうならエイドでリタイアを」と言っており厳し目に設定されているようです。

応援にきてくれた@tkm33_run_yanen@marico.runrun ありがとう!


そして最後の大きな登りへ。
700mを一気に登りますが、綺麗に整備された九十九折りの登山道は、第3エイド後の登りより負担が少なく感じました。

700m登ったイクワタ峠からの景色


第5エイド(46km地点)


14時54分に到着。

山の上に設置されたエイド


ここまで来ると疲労困憊でしたが、周りのランナーに引っ張ってもらい何とかペースを維持。

この山の最後の登り約250mを登ると今大会の絶景ポイント、蛇谷ヶ峰に。
目の前に広がる景色はここまで頑張ってきてよかったと思える最高のご褒美でした。

蛇谷ヶ峰からの絶景

蛇谷ヶ峰からは一気に下り。ここも九十九折の整備された道で走りやすく20分ほどで下山してエイドへ。

第6エイド(53km地点)


16時20分に到着。

第6エイド

目標タイムをクリア出来そうだったのでスタッフにゴールまでの距離を聞くと「4〜5kmです!」と言われ10時間30分を切れると思い背中を押されるようにスタート。

ロードを2km走り標高70mほどの小さい山を登って残すは下りのみ。
緩やかな下りのトレイルを抜けると会場のグリーンパーク想い出の森に出てきました。

フィニッシュ

会場に入って更にエネルギーが沸きゴール地点まで精一杯走る。
多くの人からエールをいただき、実況の人に名前も読んでもらってフィニッシュ!

10時間19分20秒
57km  .D+3800m

レース後


応援に来てくれた2人と
ゴール後にredbullのサービス


参加賞のTシャツ

結果

レースから3日後にリザルトが発表されました。()は前年の記録。
・男子49位
・完走者115名(107名)
・完走率77%(72%)
※男子の結果

前回大会にくらべて完走率が高かったです。全体のレベルが高かったから?それとも今回は走りやすい環境だったのでしょうか?
前回と今回の比較をしてみようと男子の上位10名のパフォーマンスインデックス(以下、PI)とタイムを確認したところ、、、

今大会の方が上位10名の平均PIは低いですがタイムははやかったです。
そのため今大会は走りやすい状況だったと考えることもできます。

ですが、第4エイドの前に熱中症でリタイアを考えていたランナーがいたり、私も脱水からと思われる痙攣があったことは事実で、フェアリートレイルがきついレースであることは確かだと思います。

最後にざっくりと


いろいろと書きましたが、ざっくりまとめると

  • フェアリートレイルに妖精はいません。しかし、妖精が現れそうな山々を走ることができました

  • エイドは充実、スタッフはクオリティが高い、コースはきついという完成度の高い大会

  • 完走を目指すなら第4エイドまではタイムロスを少なく、以降はゆっくりペースでも完走できる(と思います)

  • 個人的にはフルマラソン3時間30分を切らなくとも進み続ける体力があれば完走できると感じました

以上、本当に素晴らしい大会に参加させていただきありがとうございました。
運営、ボランティア、地域の方々、応援の方に感謝申し上げます。
また参加します。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?