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真木共働学舎

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へたれ大学生だった私が真木へ行き、帰ってくるまでの記録。(一部茨城県での苦悩もあり)
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2020年5月の記事一覧

人にはそれぞれ自分の世界がある。その中にいるときほど心地よいものはないのだなぁと思ったのだった。

人にはそれぞれ自分の世界がある。その中にいるときほど心地よいものはないのだなぁと思ったのだった。

よく覚えていないのだが、その日のすべての野良仕事の終わりを告げる板木の音は、私の耳には入らなかったのだと思う。

見よう見まね、夢中で鍬をふるっていた私は、ふと顔を上げるとメンバーがぞろぞろと屋敷の方向へ引き上げて行くのが目に入った。おそらく誰かに声を掛けられたのだとも思うが、何が何やらわからないままに重い身体を引きずるようにして、後に続いた。

ちなみに板木とは叩いて合図するための板である。アラ

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