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ゆしま
2020年5月2日 23:12
よく覚えていないのだが、その日のすべての野良仕事の終わりを告げる板木の音は、私の耳には入らなかったのだと思う。見よう見まね、夢中で鍬をふるっていた私は、ふと顔を上げるとメンバーがぞろぞろと屋敷の方向へ引き上げて行くのが目に入った。おそらく誰かに声を掛けられたのだとも思うが、何が何やらわからないままに重い身体を引きずるようにして、後に続いた。ちなみに板木とは叩いて合図するための板である。アラ