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ゆしま
2020年4月12日 20:16
2つ目の峠をどのように越えたのか、記憶が無い。崩れ落ちるように座り込んで休憩したのち、小川にかかる細い橋(というよりただの板)を渡り、当然のように目の前に現れる壁のような上り坂を見たところまでは何とか思い出せる。その時に私が抱いた感想はどんなにがんばっても浮かんでこない。当時の私は意識を持たないことで自分の正気を保とうとしたのかもしれない。次に覚えているのは、集落が見えた時だ。左側