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朝ドラ「虎に翼」に学ぶ、書き換えに必要な3要素

「長すぎる前置き」

大学院を辞め、7:00のアラームを7:59に変更した。そして毎朝すかさずNHKをつけ、ワクワク感を味わう。薄暗い部屋で自分の心がニヤッとしているのが感じられる。

今週からブギウギに変わり、「虎に翼」というドラマが放送されている。あまりドラマの内容を事前に調べることが好きでは無いので把握はしていないのだが、日本初の女性弁護士となった方がモデルのようである。

個人的には、女性としての権利を主張することがタブーであった時代に、社会のあり方へ疑問を持ち、しっかりと主張をする力強いキャラクターが描かれており、観ていてなんだか痛快である。

私は決してフェミニズムがどうとか言いたい訳では無い。正直、何事も偏りすぎは宜しくないと思う。何でもかんでも女性蔑視反対ー!ってのは違う。

だって性別が違うのだから、性質も違う。性質にあった生き方をすることが理にかなっている。

だからこそ、ルールを決めすぎるのではなく、差別ではなく区別(よく言われがちだが)その都度柔軟に対応することが論理的であると考える。

「本題」

いやいや、こんなことを伝えたかったのではない。今朝感じたこと、「脳の書き換え」の難しさ、そしてそれに必要となる要素について、感じたことがあったので記しておこうと思う。


①バイアスを持つことは当たり前

偏見、バイアス、そんな言葉を聞いていいイメージを持つことは無いだろう。

バイアスを持つことは、人間である限り避けられないことであり、何も悪いことではない。当たり前である。

例えば今回のドラマで言うと、女性は若いうちに嫁へ行く事が当たり前であり、それが女性の幸せである。という前提が、この世代の人々に浸透していたことを顕著に表現している。

実際に今回、主人公の女性が大学で法律を学ぶと言った際に、多くの人が反対していた理由がこれだ。

「大学に行って学位をとって(うんたらかんたら)、
6年はかかるが、そうなると結婚することが困難になる。それでもいいのか?」

ごもっともだ。この時代この日本に住んでいれば、嫌でも持つことになるであろうバイアスである、幼い子供は別として。

だって、人間の言動はほぼほぼ無意識(脳の癖)で出来上がっているのだから。周りの環境や、その人の遺伝的な資質に合わせて脳のくせができあがり、考え方のくせが構築される。

②バイアスの危険性

バイアスを持つことは当たり前であるが、時にそのバイアスは人々の可能性を潰したり、心を蝕むことさえある。
ざっくり言えば、我々は脳の癖(バイアス)という見えない透明な箱の中に閉じこめられて、その中で生活しているようなものである。本当は箱の外の世界が、本人にとってとても心地の良いものであったとしても、本人は気づきずらい。というか気づいても、その場所へ行くまでには箱を壊す作業が必要になる。

時にはその箱を自分でどんどん小さくして言ってしまい、窮屈で息が苦しくなるような小ささにしてしまうこともある。その場合は病んだりする。そして何とかその苦しさから抜け出そうとして、自分の作った透明な箱の存在に気がつくのだ。

気がついて、意識的に壊していくのだ。

③フィルターの書き換え?

少し話は飛び出してしまったが、このドラマではこの脳のフィルターを上手く乗り越える主人公が描かれていた。

主人公は、周りの反対を乗り越え実際に大学進学をする(と思われる)のだが、なぜ彼女は行動に移すことが出来たのか?私が今日の15分間の放送中に感じたことは、以下の3つがあったからだと思う。

④脳の書き換えの必要要素3点

  1. 目的(信念)という名の成長欲

  2. きっかけ

  3. 後押し

1については、彼女は「必ず自分も法律について学んでやる」という目的があった。その目的は、彼女の魂が成長するための目的である。

そのため、成長の為に達成すべき目標に対して課される様々な困難、課題を乗り越えられたのだと思う。

2については、自分が箱の中でいるということに気づくきっかけである。
彼女は普段の生活の中で、引っ掛かりを感じていた。(この場合は女性の在り方に対する疑問)
しかし、その原因がバイアスによって分からなくなっていたのだ。このバイアスの存在自体に気づくことが、自分の脳を書き換えるための第一段階である。

3については、このドラマを見て初めて感じたことだ。
人間は、信念だけで突っ走れるほど強くはない。そのことはみな自覚のあることだろう。
例えばこのドラマでは、

主人公「いや、確かに6年って長いよね?」
父親「どうなっても最悪俺が全部面倒見るさ!大丈夫!」

というやり取りがある。
1に述べた、目的を達成するためには、様々な不安や難解な問題が出てくるものである。それを乗り越えるのに最も必要となるのは、やはり周囲の後押しなのでは無いかと感じた。


とりとめもないこの文章を読んでいただいて。どうもありがとう。

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