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「作るもの」と「創られるもの」 [19]

19.初代教会誕生の経緯 [1]


イエスの復活後、弟子たちはやがて間もなく、初代教会が誕生する時の当事者になります。

しかし、弟子たちはイエスから教会についての詳しい指導を聞くことは無く、互いに競い合い、教会のイメージを持つこともありませんでした。

けれどもイエスは、最も大切なことを語り聞かせました。

マルコ12:29-31
イエスは答えられた。
「第一の戒めはこれです。
『聞け、イスラエルよ。主は私たちの神。主は唯一である。

 あなたは心を尽くし、いのちを尽くし、知性を尽くし、力を尽くして、
 あなたの神、主を愛しなさい。』

第二の戒めはこれです。
『あなたの隣人を自分自身のように愛しなさい。』
 これらよりも重要な命令は、ほかにありません。」

「これらよりも重要な命令は、ほかにありません。」

そう語られて後、やがて、キリスト昇天後、弟子たちは聖霊に満たされる時が来ました。

使徒の働き2:1-4
五旬節の日になって、皆が同じ場所に集まっていた。
すると天から突然、激しい風が吹いて来たような響きが起こり、彼らが座っていた家全体に響き渡った。
また、炎のような舌が分かれて現れ、一人ひとりの上にとどまった。
すると皆が聖霊に満たされ、御霊が語らせるままに、他国のいろいろなことばで話し始めた。

「皆が聖霊に満たされ」とは、神が介入された特別な出来事です。

それはイエスが既に、このように語られていたからです。

ヨハネ16:13
その方、すなわち真理の御霊が来ると、あなたがたをすべての真理に導いてくださいます。

弟子たちが「聖霊に満たされる」とは、既に語られていた第一の戒めの言葉と第二の戒めの言葉の真理に、導かれたのであり、彼らは、その場での、神の御心を理解し、何をすべきかが分かったのです。

その時、関心を抱いて集まった人々に対して、真理と福音を伝えることが神の御心と悟り、初めて大胆に語り始めたのです。

使徒の働き2:14-36
ペテロは十一人とともに立って、声を張り上げ、人々に語りかけた。
「ユダヤの皆さん、ならびにエルサレムに住むすべての皆さん、あなたがたにこのことを知っていただきたい。私のことばに耳を傾けていただきたい。…
ですから、イスラエルの全家は、このことをはっきりと知らなければなりません。神が今や主ともキリストともされたこのイエスを、あなたがたは十字架につけたのです。」

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