旧ブログから引っ越し。 『アンの愛情』 原題 Anne of the Island(1915) L・M・モンゴメリ著 松本侑子訳 集英社文庫(平成20年10月25日) H281223~H290104 アンシリーズ第三巻。 主人公は都会に出て四年間の大学生活を過ごす。「パティの家」がそのベース基地として描かれ、笑いさざめく声が聞こえてきそうな共同生活は、読む者の気持ちをも幸福にする雰囲気を醸している。 娘盛りのアンはモテ期でもある。さまざまな男性から求婚される。しかし、
旧ブログから引っ越し。 『アンの青春』 ルーシー・モード・モンゴメリ著 松本侑子訳 集英社文庫(平成17年09月25日) H281113-H281203 愚にも付かない感想を書くより、抜き書きをして、自分への覚え書きとしたい。 --------------------------------------------- 「私は、人生に美しいものを加えたいわ」アンは夢見るように言った。「人に知識を与えることには、さほど興味はないの。もちろんそれは何よりも崇高な目的だけど、でも私
旧ブログから引っ越し L.M.モンゴメリー著 掛川恭子訳 講談社文庫Y800 (完訳クラシック赤毛のアン 1) H300409~H300419 大学生のころ、最初に読んだ『赤毛のアン』は村岡花子訳だったと日記に書いてある。当時の文庫本は残っていないが、こんなに分量はなかった。後に完訳版ではなかったことを知った。五十代で集英社文庫版で読み返してから、続けて『アンの青春』『アンの愛情』と進んだのだが、更に後続を読み進めたくなり、講談社文庫の(完訳クラシック赤毛のアン〉シリーズ
旧ブログから引っ越し 『嫁いでみてわかった! 神社のひみつ』 岡田 桃子 著 祥伝社黄金文庫(平成28年6月15日初版第一刷発行) H290127~H290206 「はじめに」の最後で著者は書いている。 この本は、そうやって読めるようなスタイルで書いてある、ということだ。読んでみると確かにその通り。軽妙な筆致で、楽しみながらどんどん読み進めることができる。神社関係本でこのスタイルを一定の水準を保ちつつ実現することは、とても難しいと思う。これがライターとしての技量とい