「聖夜」が「透明な雨宿り」のアンサーソングだと思う理由
愛してやまないオーラルさんが少し前に「MARBLES」というEPを発表しました。
まじで良曲ぞろい…
その中でもラストソングの「聖夜」ですが、過去にリリースされた楽曲「透明な雨宿り」のアンサーソングではないか?と思っています!!!
その理由について、オーラル限界オタクの妄想と歌詞解釈も交えて説明してみました!
その理由とはズバリ!
「5月の雨」
というキーワードが、2曲の歌詞の中に入っていることです!!!
また、オーラル公式チャンネルがアップロードしている「聖夜」のショート動画内にも「透明な雨宿り」のライブ映像が一瞬だけ登場しています!👀
数あるライブ映像の中から、わざわざ「透明な雨宿り」をセレクトしてくるあたり、限界オーラルオタクとしてはあきらかに何かしらの意図があると感じざるを得ないのです!🦀
じゃあ、「5月の雨」ってなんなんじゃい?!
となると思うので、次に2つの曲がいったいどんな曲なのか?
歌詞や山中拓也のコメントを見ていきたいと思います。
「透明な雨宿り」ってどんな曲なん?
まず「透明な雨宿り」についてですが、山中(敬称略だけどまじで尊敬してるよ)はこんな風に言ってます。
多くは語っていませんが、ただならぬ思いがこもった楽曲なんだなーと感じるコメントです。
「雨がキーワードのラブソング」「彼と出会う日はいつも雨」と言っている通り、
「雨」をきっかけに「彼」と出会うことができる
と解釈することができます。
じゃあ、そんな「彼」っていったい何者なんだろう?と考えたときに、歌詞の以下の部分がヒントになると思います。
コメントで言っている「彼」=歌詞中の「あなた」だと考えられます。
歌詞を整理すると、「彼」=「あなた」とは、
・今現在は「私」の身近には居ない存在
・かつて「私」と肩を寄せて歩いているほど深い関係だった
・「私」は、「あなた」のことを変わらず今でも想っている=愛している
・「私」の心の中から「あなた」という存在は消え去っていない
・透明な傘を差して「私」のことを見守る存在である
つまり、
・私
=かつて愛していた「あなた」と離れてからも「あなた」のことを想い続けている。
心の中に「あなた」という存在は確かにいるのに、応答はない。
・雨(5月の雨)
=かつて愛していた「あなた」を思い出させてくれるものであると同時に、「あなた」がもう自分のそばにはいないことを気づかせる「心に針を刺す」すなわち、愛と傷の両価性を有するもの。
と描かれています!
あなたを思い出すたびに、「あなたを愛しく想う気持ち」と「あなたはもう居ないという寂しさ・辛さ」を同時に味わわせるようなラブソングに感じます…
以上、「透明な雨宿り」の解釈でした!
じゃあ「聖夜」は?
次は「聖夜」についてみていきたいと思います!
山中は、ナタリーやオーラルの公式インタビューで、「聖夜」についてこのように話しています。
この「亡くした人」が「透明な雨宿り」の「彼」と同一人物である確証はありませんが、「透明な雨宿り」と「聖夜」が同じ前提に立っている曲であることが分かります。
「透明な雨宿り」では「彼」と離れてしまっており、「聖夜」では「身近な人」を亡くしている、
すなわち、「大切な人との離別」が両曲の前提になっています。
では、同じ前提であるなかで、2曲の違いはどのような所にあるのでしょうか?
先ほど見たように「透明な雨宿り」では、「彼」と離れてしまった結果、私の心には針が刺さっていますが、「聖夜」では、以下のように歌われています。
いかがでしょうか…
先ほどの「透明な雨宿り」と比べて、ずいぶん大人びたような穏やかな雰囲気が感じられませんか?
というのも、「透明な雨宿り」で心に針が刺さったことで生まれた「傷」は、「聖夜」の中では「美しい過去を抱く」ものとして肯定しているように読み取れます!!!
ずばり、「聖夜」は、
「あの人」が去ってしまったこの世界に残された「私」が、悲しささえも受け入れて人生を進んでいく曲、
と解釈することができるのではないでしょうか?!
「あの人」が去ってしまった世界で、あなたとの間で生じた「愛」は私の中でまだ「傷」として残っていて、「雨」が降るたびにその「傷」を思い出すしまだ決して忘れてはいないけど、「抱えていた悲しさ」も「いつか終わる」予感がしている。
独りの「私」は「あなた」と過ごした愛で溢れる日々を、「聖夜」という思い出として抱えながら生きていけそうだという、「透明な雨宿り」で苦しんでいた「私」が少しずつ前を向いて生きていける予感がする楽曲となっているのではないでしょうか?✨
また、「透明な雨宿り」では「あなた」と呼ばれていた大切な人が、「聖夜」では「あの人」「君」とされているのも注目すべきポイントだと思います!!!
一見、「あの人」や「君」という単語は「あなた」に比べて、距離があるような印象を受けますが、曲を聴いてみると全くそんなことはなく、むしろ「愛が深まっている」印象を受けました。
「透明な雨宿り」では私の心に留まり続けていた「あなた」は「私」に愛を思い出させると同時に「私」を苦しませる存在でした。
しかし「聖夜」では、時間がたつにつれ「君」はもう居ないということを受け入れ、「あの人」と生きた想い出をしっかりと自分のものにしながらこれからも生きていく、ということが歌われています。
ちなみに、「透明な雨宿り」が収録されているアルバム「The BKW Show!!」が発売されたのが、2014年11月12日、「聖夜」が収録されたEP「MARBLES」が発売されたのが2024年3月13日なので、「透明な雨宿り」から9年ちょっと経った後の「私」が「聖夜」で表現されていると考えることもできるかもしれません!!!
前に進むことができてよかったねぇ…😭
最後に
ここまで読んでくださった方(なかなかいらっしゃらないかもですが…)本当にありがとうございました🙏
「透明な雨宿り」が自分の中ではベスト3に入るくらい大好きな曲なのですが、ライブでもあまり演奏されず(最近やったライブで自分が覚えているのは、SUCK MY WORLDのツアー、ラブシャでトリのとき、ツタヤのイベントライブくらい?)他の曲に比べてそこまで認知度も高くないと思われます…
が、大好きなのでもっとライブでやってほしい!!!という想いも込めて、今回こんな記事を書かせてもらいました。
もちろん今回の解釈が全然外れてるかもしれませんが、オーラルの奥深い世界を楽しむための一つの解釈として捉えてもらえると嬉しいです。
普段はXのアカウントでオーラルさんの好きな部分をひたすら垂れ流ししてますので、心優しいオーラルファンの方はそちらもフォローして仲良くしてくれると嬉しいです(笑)
また、この記事が少しでも面白いなーとおもったら、ハートマークの「スキ」ボタンを押してくれるとめちゃ嬉しいです。
またどこかでお会いしましょう。
ありがとうございました。
アディ―
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