Rigel 2代目店主が甲府の街で考えた

甲府の小さなジュエリーのお店「Rigel」2代目店主。友人だった初代店主の急逝によりご…

Rigel 2代目店主が甲府の街で考えた

甲府の小さなジュエリーのお店「Rigel」2代目店主。友人だった初代店主の急逝によりご縁が巡って2代目として経営することに。これまでの経緯、考えたことを、なにかの役に立てばいいなと思って残してます。

マガジン

  • Rigel 今日までのアレコレ

    2019年9月より山梨県甲府駅近くのジュエリーのお店『Rigel』の2代目店主(経営者だけど管理人みたいなもの)をやっています。で、今はわけあってクラウドファンディングをやっています。 https://camp-fire.jp/projects/view/190107 「お店の経営をすることになりました」 「ついてはクラウドファンディングやってます」 と知り合いや友人に話すと、決まって聞かれるいくつかの質問があります。 「なぜあなたが?」「なぜクラウドファンディグを?」「Rigelはどんな店なの?」などなど。 ここではそんな質問にお答えしつつ、Rigelのことをたくさんの人に知っていただくために、あれこれを綴っていこうと思っています。

最近の記事

#29 RigelのこれからをChatGPTに訊いてみたら、真っ当すぎて泣きそうになった

このnoteに『店主と学ぼう』シリーズを書くにあたり、「そうだChat GPTを味方にしよう」と思い立ちました。いわゆる教科書的な一般論を調べるのに、いろんな人のブログやらサイトやらを検索しまくっていたのですが、そういう時こそChat GPT。まだまだ間違いはあるかもしれないけど、ジュエリーや貴金属に関することならそこそこ情報量も多いだろうし、裏付けはとらないといけないけど、ベースくらいにはなるだろう、と。 で、そこらへんは今後生かしていくとして、ならばいわゆる経営全般のこ

    • #28 オーダーメイド=こだわり!ってわけではないのかもしれない

      店主と学ぼうシリーズの途中ではございますが、ふと気づくことがあったので閑話休題。 先日、Rigelではエンゲージリングとマリッジリングの納品をさせていただきました。 お客様は静岡県に住むカップルで、結婚後はお仕事の都合で長野県へ移られるとのこと。そんなわけで甲府にご縁はなかったそうですが、お知り合いのツテを辿って、Rigelの作家にご相談があり、2回ほどのお打ち合わせを経て、つつがなく3点のリングを納めさせていただきました。 さて、世の中にはたくさんの有名ブランドがあり、

      • #27店主と学ぼう|vol.2真鍮で大胆に楽しむ

        またまた放置していました! ジュエリーの素人である店主とともに、ジュエリーの世界を基礎の基礎から学んでいきましょう、と思い立ってはじめた連載もどき。前回は、そもそもジュエリーとは?という超基礎編をご紹介しました。 おさらいすると、“ジュエリー“とはアクセサリーの中でも高価な貴金属を使ったもののことで、相当乱暴ですが一覧にするとこんな感じになります。 真鍮 :アクセサリー シルバー:アクセサリー K10 :ジュエリー K18 :ジュエリー K2

        • #26店主と学ぼう|vol.1そもそもジュエリーとは

          前置きだけ書いておいて、またも放置していました。 ジュエリーの素人である店主とともに、ジュエリーの世界を基礎の基礎から学んでいきましょう、と思い立ってはじめたこの連載もどき。いつまで続くかはわかりませんが、やっていきたいと思います。 ただし、基本的には「一般の人でもこういうことを知識として知っておくとお買い物に便利/オトク」といった観点で書いていきますので、明確な誤りでない限りツッコミは受付いたしかねます。あしからずです。 はて、そもそもジュエリーとは さて、なにげなく使

        #29 RigelのこれからをChatGPTに訊いてみたら、真っ当すぎて泣きそうになった

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        • Rigel 今日までのアレコレ
          6本

        記事

          #25店主と学ぼう|まえおき

          “知らないこと“はチャンスである かねてから書いているように、店主の私(イガラシ)はジュエリーのことは素人でして、時々作家さん達と話していて「えっ?知らないの!?」と驚かれることがあります。私個人としては店をやるのにそれではいかんのですが、自分でいうのもなんですがどちらかと言えば“物知り“と称される私が知らないことは、一般の人はみんな知らないよね??という指標でもあります。 どの業界もそうですが、その道のプロと一般の人には実は驚くほど知識の差があることがあって、業界側がそ

          #24 リペア相談会に産地のチカラを見た

          先日の8月27日・28日に当店と最近ご近所にできたお店とでイベントを開催しました。最近ご近所にできたお店というのが“活版印刷屋さん“でして、それはそれで説明しなきゃいけないんですが、今日のところはひとまず置いておいて、そのイベントのコンテンツのひとつとして、我々は「ジュエリーリペア相談会」を行いました。 女性なら壊れたアクセサリーのひとつやふたつ持ってるよね? これまでの営業の中で、わりと頻繁に持ち込まれるのが「以前ここで買ったピアスなんだけど片方無くしちゃって…」「毎日

          #24 リペア相談会に産地のチカラを見た

          #23 Life,Arts,Jewelry

          そういえば。 とても大切なことを書いたことがなかったことに気づきました。 Rigelのロゴに描かれている『Life Arts Jewelry』というワード。 この意味についてご説明したことがなかったですね。 実はこのワードは、私がRigelを預かるようになってから変更をしました。 以前は、「Jewelry & Leather」という表記だったのですが これは、開業当初はジュエリーと革製品を扱っていたから。 ですが、途中で革製品は扱わなくなり、代わりにお花が始まっていま

          #22 コロナ突入から3年目の現在地

          ふと、facebookの「思い出」機能を見ていたら、ちょうど2年前に「コロナの影響で当面休みます」の投稿をしているのを発見しました。 noteでもこんなん書いてました。 2年前…。もう2年前なんですね。 世の中に新型コロナウィルスというものが現れて以来、ギュッと時が止まったようにも感じられて、まだ1年くらいしか経ってないような気もするのですが、あらためて振り返ってみると、世の中の多くの人に比べれば平穏ながらもそれなりに激動ではあって、不思議な2年を過ごしたものだなぁと思

          #22 コロナ突入から3年目の現在地

          #21 “ブランドを探すよりオーダーしたほうが早い街“は無くしたピアスさえ甦らせる

          Rigelオーナーである私自身は、ジュエリーショップを運営しているしていないに関わらずアクセサリーは大好きで、わりといつもジャラジャラとつけてます。 といっても安物ばかりで、素材は真鍮とかシルバー。自作したものもあります。Rigelの作家さんのものも時々つけてますが、そうではないもののほうが多いかな(よく、やっぱりアクセサリーが素敵ですね、とか褒めていただくのですが、そのたびに、あ、でも他の店のです…と恐縮しきり) いわゆるお高いジュエリーには正直興味はないし(それでいい

          #21 “ブランドを探すよりオーダーしたほうが早い街“は無くしたピアスさえ甦らせる

          #20 “ブランドを探すよりオーダーしたほうが早い街“でつくるセミオーダーリング

          もし貴方が東京、もしくはそれに準ずる都市部に住んでいる人だったら、新しいアクセサリーが欲しいと思った時、銀座や渋谷あたりに繰り出して、大阪なら心斎橋か梅田あたり(土地勘ないからテキトーに言ってる)に繰り出して、あれこれお店をまわってお気に入りを探すでしょう。 甲府の場合、都心までは特急で2時間弱。まぁちょっと気合の入った買い物なら出かけなくもないけど、仕事帰りにちょっと覗きたい、ちょっと空き時間ができたから見てみようかしら♪なんてわけにはいきません。 今ならネットで探した

          #20 “ブランドを探すよりオーダーしたほうが早い街“でつくるセミオーダーリング

          #19 わずか2mmの層に無限を掘る!めくるめく”カメオ”の世界

          先日Rigelも参加させていただいた『BONCHI AVENUE』 甲府盆地に点在するものづくりの工房を、自分で移動しながら巡って楽しもう! というイベントでした。 Rigelは、通常通りの営業ではありましたが、ワークショップを開催。 遠方からのお客様が参加してくださり、なかなか充実した1日でした。 そんななか、店主の私はというと… お店とワークショップは作家さんにお任せし、他の工房さんを巡ってました。 はい。単なる参加者です。 そのうちのひとつ、『カメオ』だけを扱う株式

          #19 わずか2mmの層に無限を掘る!めくるめく”カメオ”の世界

          #18 とはいえ甲府がジュエリーの街って知ってる?

          前回、甲府がジュエリーの産地と言われるのはこういうわけです、という話をしました。 #17 そういえば甲府がジュエリーの街って本当? もう一回引用すると... 【ジュエリー市場の動向】 日本のジュエリーの市場規模は2018年で9,567億円(矢野経済研究所調べ)で、1990年頃と比べると1/3ほどに落ち込んでいます。今後も維持もしくは縮小が予想されます。山梨県は、全国のジュエリー関連市場のシェア24%(出荷額約236億円)、事業者の約1/3(約1000社)が集まる全国有

          #18 とはいえ甲府がジュエリーの街って知ってる?

          #17 そういえば甲府がジュエリーの街って本当?

          Rigelのことを説明する時に「甲府ってジュエリーの産地なので...」とよく言っているのですが、本当にそうなんでしたっけ? いや、まぁウソなわけはなくて、もちろん本当です。 言われてみれば、町のあちこちに「○○貴金属」「○○貴石」みたいな名前の会社をたくさん見ますし、甲府に生まれ育った方に聞くと、親戚が業界にお勤めなんてケースも多い。 ただ、あまり生活に密着している産業でもないし、実感が湧きにくいのもまた事実。 産地を名乗るからには、相応のデータがあるのですが、あらた

          #17 そういえば甲府がジュエリーの街って本当?

          #16 とある夏の日のビビった出来事

          そういえばコロナ禍の真っ只中でちょっとビビった出来事がありました。 それは昨年の夏のこと。 お店に1本の電話があり、その日店番をしていた作家さんから私へ連絡がきました。 「甲府市役所から電話があり、明日、山梨県庁の知事対策室の方が店に来たいとのこと。市役所へ折り返し連絡お願いします〜」 とのこと。 ...........へっ?? 市役所?県庁?知事対策室??明日いきなり??? そもそも県庁が来る言うてるのになんで市役所? 店に用事があるの?私個人に用事があるの?

          #16 とある夏の日のビビった出来事

          #15 便りがないのは元気な証拠。久々の投稿ですが、Rigelは元気です。

          気づいたら前回の投稿からかなり間があいてしまいました。 便りがないのは元気な証拠! という言葉があるように、Rigelは意外に元気でした。 以前書いた内容をおさらいすると 昨年4月・5月は緊急事態宣言で休業し 6月に再開したものの売り上げはかんばしくなく かといってオンラインショップに踏み出すのもちょっと違う... 的なところでウロウロしていました。 その後、ちょっとずつ客足は戻ってきて 9月・1月・2月にはPayPay×甲府市のキャンペーンがあったり GO TOトラ

          #15 便りがないのは元気な証拠。久々の投稿ですが、Rigelは元気です。

          #14 ファンベースでいこう

          6月から営業を再開し、1ヶ月が経ちました。 まだ人通りは少なく、売上もかんばしいとは言えませんが、山梨は比較的感染者数も少なく、リスクの低いエリアなので、あまり神経質になることもなく営業できることがとてもありがたいです。 再開して嬉しかったのは、常連のお客様が顔を出してくださったことです。 (ちなみに、私はほぼ店頭にいないので、申し訳ないことに常連のお客様とほとんどお会いしていないのですが、いつも日報を読んでお名前は把握しております) 日報に、売上の情報は無くとも、「○○様