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#25店主と学ぼう|まえおき

“知らないこと“はチャンスである

かねてから書いているように、店主の私(イガラシ)はジュエリーのことは素人でして、時々作家さん達と話していて「えっ?知らないの!?」と驚かれることがあります。私個人としては店をやるのにそれではいかんのですが、自分でいうのもなんですがどちらかと言えば“物知り“と称される私が知らないことは、一般の人はみんな知らないよね??という指標でもあります。

どの業界もそうですが、その道のプロと一般の人には実は驚くほど知識の差があることがあって、業界側がその差に気づかず大事な説明をしてなかった…ということがよくあります。(あえて都合の悪いことを隠しているというケースもあると思いますが。)買う側もそのちょっとしたプロの知識があるかないかで、知らぬ間に損をしていたとか、オトクな商品を見逃していた…なんてこともありそう。

特にジュエリーの業界はバブルを境に一気に国内需要が落ち込んだこともあって、今の40代以下の世代はほとんど基礎知識を持ってないんじゃないかと思います。一方で甲府のジュエリー業者は卸しがほとんどなので、BtoCの説明をする機会が少なく、そのあたりのアップデートができていないとしても不思議ではないのです。双方がそれぞれ足踏みしてきた約30年の間にすっかり固定化されてしまったこのギャップは、ある意味で他と差別化できるビジネスチャンスであり、消費者にとっては“知らない世界を知れる“という新たな魅力発見のポテンシャルでもあるわけです。

私たちは何をすべきか?

翻って私たちRigelとしてはどうすべきかというと、「たいして営業もできてないんだから大人しくしてろ」というツッコミが聞こえてきそうですが、それは重々承知してるのでおいといて…

普段店頭にあるアイテムはリーズナブルなものがほとんどではありますが、作家の皆さんは専門性の高いジュエリーも扱えるプロフェッショナルばかりです。そこに私というある意味ちょうどいい指標になる消費者代表がいる、というのは他の店にはない強み。しかも特定のブランドの小売店のように商品ラインナップが固定されていないからこそ、ニーズや条件に合わせて自由にいろんなものを扱えます。そんな立場を考えると、我々こそがわかりやすい消費者目線での情報を発信し、啓蒙活動をすべきなのではないか!(えらそう!)

いつものごとく前置きが長くなりましたが、今後、セミナーやワークショップという形でジュエリーの知識を学べる機会をつくりつつ、扱う商品のラインナップも変化させていければなと思っています。と同時に、私自身もこのnoteなどの場を使って、イチから学んだ情報を“横流し“していこうと思います。

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