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必見!環境ビジネス5事業紹介!ESGアクセラレーター最前線「Hack The Challenge」編

CyberAgent Capitalインターンの安藤と申します!今回は、自身がNational Finalistに選出されたGeneration Impact Fellowshipの前身イベントであるHack The Challengeについて解説していきたいと思います!

「Hack The Challenge」とは

Hack The Challengeとは、Impact Hub Asia PacificBank of Americaが協力して開催した、「プラスチック問題の解決」がテーマのアクセラレータープログラムです。


(Impact Hub:UNDPの持続可能な開発目標の達成に注力しているコミュニティの一つ。イギリス・ロンドンで2005年に初めて開設され、現在では、世界約100箇所以上で展開している世界最大規模のグローバルな繋がりを持つ起業家のネットワークです。“シェアオフィス”という枠組みを超え、社会変革や挑戦を行う中で、お互いに学びや知識、経験、ネットワークをシェアしようとする、有機的なエコシステムをもつグローバルなコミュニティ。

Bank of America:アメリカ合衆国ノースカロライナ州のシャーロット市に本社を置く銀行である。ESG投資領域では超素敵な外資系投資銀行の一つ。)

具体的に解説しますと、Hack The Challengeとは地域インキュベーションプログラムで、世界が抱えるさまざまな環境問題に取り組む革新的なベンチャー企業を支援することを目的としています。

そのパイロットプログラムとして、第一回目のHack the Challenge Regional Programが、「プラスチックの生態系を破壊する:Alternative Solutions (3R)」をテーマにJakarta、Manila、Shanghai、Taipeiの4都市を対象に開催されました! 

Disrupting the Plastics Ecosystem:プラスチック生態系と訳しましたが、とても興味深い言葉です。世界はプラスチック生態系に侵食されています。生態系は本来保全/守るという言葉を連想してしまいますが、あえて破壊と生態系を並べているところになんともアイロニーと熱い想いが詰まっていていいなと思いました。

そしてこちらが素敵なキャッチコピー

"Convenience at what cost?

Plastic waste is a global issue that has to be solved.
We believe innovative & enterprising solutions are key.

Be part of Hack the Challenge."

"便利さ "の代償は?という言葉を投げかけてきています。プラスチックはとにかく便利ですよね!!私も正直プラスチックは大好きです。ですが、プラスチック廃棄物は解決しなければならない世界的な問題です。この問題に対して、Bank of AmericaとImpact Hub Asia Pacificは革新的で進取の気性に富んだソリューションが鍵になると信じています。そして私も信じています。(乗っかっていくスタイル)

気候変動に立ち向かうために世界で起こり続けている混乱の中で、世界中の組織は、日々世界を悩ませる環境問題に対処するための解決策を創造し続けています。このプログラムでアジア太平洋地域のさまざまな都市に集まった応募者は、Impact Hubが主導するメンターシップ、コミュニティ訪問、ブレンデッド・ラーニング・プログラムなどの支援を受けながら、各都市1名の国内優勝者を決める最終ピッチに向けて準備を進めていきました。

(ブレンデッド・ラーニング:eラーニングのみで学習する場合のデメリット「受講者同士の交流が減る」、「その場で質疑応答ができない」という点を改善できる有効な教育方法。米国教育界でベストセラーとなった「Blended」の著者マイケル・B・ホーンは、「教育界の破壊的イノベーション」であると評価している。)

このプログラムは、このプログラムの目的に最も適したインパクトモデルを持つスタートアップを支援し、探すために作られたという明確な意図があったそうで、Impact HubとBank of Americaの最終審議は熾烈を極めたそうです。勿論最終的には各都市ごとに国内優勝者が選ばれ、インキュベーションと7,100ドルが与えられたそうです!。(10,000ドルじゃなくて7,100ドルって刻みますね)

各都市の国内優勝事業の解説です!

※※
マニラ:Fortuna Cools

Fortuna社のココナッツクーラーは、性能と価格両方の面で発泡スチロールに対抗できる初めての断熱容器で、しかも天然の持続可能な素材でできています!!!秘密の材料は、ココナッツ肉産業の廃棄物であるココナッツの殻から抽出した繊維です。最小限の加工を施すことで、ココナッツ繊維の優れた断熱性能を引き出すことができているのだそうです!廃棄物を使っているというのもエコですね!素敵!!お洒落ですし普通に欲しいです(笑)

ジャカルタ:SainBags

SainBags社は、Pt Saesha Bunga Indo社傘下のインドネシアの成長企業で、レジ袋に代わる環境に優しい代替品を提供することを使命としている企業です!もう理念が素敵。SainBags社はチームがとにかく素敵で、全員が同じ志を持っているとても情熱的で緊密なチームなんです!環境問題対策などには無関心な市場において環境に優しいニッチな市場を確立しています。SainBags社のメンバーは、100%生分解性で堆肥化可能なバッグを提供することを心から誇りに思っているそうです!熱すぎますね。

台北:CircuPlus

ペットボトルの水を年間1%削減を目標としているCircuPlusは、公共の飲用ポイントを簡単に見つけられるサービスです!!日本で言うとmymizuやRefill Japanですね!!台北でも日本国内でもマイボトルを使う人がもっともっと増えたらいいですね!

台北:Azure Alliance

Azure Allianceは、海洋プラスチック汚染に海洋種への悪影響という課題感から、機械化された「海のゴミ箱」を作っています!Azureが提供するこの海のゴミ箱は、より海洋生物が健康的に生息することができるきれいな海を作るのに役立っています!seabinですね!!

上海:PlasElement

PlasElementは、再生プラスチックと処方のニーズをデータに基づいてマッチングさせることで、プラスチックのリサイクルを強化している企業です!プラスチックメーカーやリサイクル業者との強固なネットワークを持っているのが特徴で、創業者は化学用AIの専門家と化学者の起業家のペアです!PlasElementは、価値のあるリサイクルプラスチックが正しい流れに乗るようにすることで、より価値のあるリサイクルを可能にし、最終的には業界横断的な基準を確立して、循環型経済の実現を目指しているそうです!!!激熱ですね!


以上5事業でした!何か気になった事業はございましたでしょうか?どれも素敵な環境ビジネスだと思います。他のアジア太平洋地域のように日本ももっともっと環境ビジネスが盛んになることを願っています!

このプログラムの成功を受けて、Impact Hub Asia PacificとBank of Americaは、2020年に次のラウンドとして、アジア太平洋地域9つの都市を対象に、より大規模なプログラムを実施しました。これが私が参加したGeneration Impact Fellowshipです!GIFに関しても後ほどnoteで解説しようと思います!(:

Impact Hub Asia Pacificは、プラスチックのエコシステムを破壊することに焦点を当てて活動しているそうなので、ぜひ想いに共感される方は応援してくださいね!!

私もCyberAgent Capitalのもとで経済のうねりの中で新しい価値を見出しながら引き続きESG投資を行っていきたいと思います!起業・調達相談等何かご相談がございましたらDMまでご連絡ください!

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