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ストップ!肌のたるみ 今日からできる予防策

30代に入って急に気になりだす肌のたるみ。みなさんはいかがですか?

シミはメイクである程度カバーできますが、たるみは隠すことが難しい…。年齢につれて気になる肌のたるみですが、肌の構造を知って今日からたるませない習慣を取り入れてみましょう。気軽に始められる内容になっています。

前回の記事で肌の表皮の皮脂膜や角層に触れましたが、今回はその表皮を支えている真皮が深く関わっています。

まずは真皮層の構造から見ていきましょう。

たるみの原因は?

肌のたるみは主に真皮層(しんぴそう)の衰えが原因と考えられます。

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上の肌の断面図では真ん中から下の部分が真皮層です。真皮層には肌の弾力に関わるコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸、線維芽細胞(せんいがさいぼう)が存在しています。

簡単に説明すると、真皮層の約70%を占めている網目状に存在するコラーゲンとそれをサポートするエラスチン、それらの隙間をヒアルロン酸を含む基質が埋めています。

その肌のハリや弾力に関係しているコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸を生み出しているのが線維芽細胞です。

線維芽細胞はおおよそ30歳を境に減少していくと言われています。線維芽細胞が減少すると生み出されるコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸も少なくなってしまいます。

紫外線も大きく関わります。上の図でもある通り特に紫外線UV-Aは真皮層まで届きコラーゲンなどハリや弾力に関わる細胞を攻撃するのでたるみにも繋がります。

紫外線やストレスなどにより発生する増えすぎた活性酸素による酸化、体内の余った糖がコラーゲンと反応してしまう糖化もたるみを引き起こす原因のひとつです。

以上を踏まえながら次は、私が肌をたるませないために生活に取り入れていることと辞めたことについてです。

たるまないために絶対やること3選

・日焼け止め

先程もあった通り、紫外線UV-Aが真皮層まで届きコラーゲン細胞を攻撃してたるみの原因になります。紫外線はシミだけでなくたるみにも深く関わってきます。

日焼け止めの効果を最大限に発揮するには3、4時間おきの塗り直しが必要です。一旦オフしてから塗り直すのがベストですが、簡単にUVカット効果のあるパウダーでのお直しなどでも続けやすい方法で試してみてください。

日焼け止めを塗ることと合わせて帽子や日傘で物理的に紫外線をカットすることも日々意識しています。

・たんぱく質とビタミンC

真皮層のコラーゲンはたんぱく質なのでしっかり食べることが肌を作る上で重要になります。それと合わせてビタミンCがコラーゲンを生成する上で必要です。

食事から身体へ入ったたんぱく質は胃や腸で分解されてアミノ酸になります。アミノ酸が再びコラーゲンへ合成されるのに必要なビタミンがビタミンCです。

コラーゲンドリンクなどを飲んでもそれがそのまま肌のコラーゲンにはならず、たんぱく質としてアミノ酸にまで分解されてから再び必要なたんぱく質に合成されます。

まずは生きていくための生命活動に大きく関わるところから優先的に使われるので、健康な身体があってこそ肌のコラーゲンへと合成されます。体調が悪いと肌の調子も良くなりにくいのはこのためとも考えられます。

・運動

食事からの栄養を細胞に届けるためには血流が大切です。血流を良くするためにストレッチや筋トレなど運動を取り入れています。

ハリや弾力に必要不可欠なコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸を生み出している線維芽細胞も血流を上げることで元気になってくれます。30歳を境に減少傾向にあるので、残っている線維芽細胞に頑張ってもらいたいところです。

私はジムへ通ったり、マシンで筋トレをしたりがなかなか続かないので、駅では階段を使うようにしたり、お風呂で頭を洗いながらスクワットしたり寝ながらストレッチしたり生活に馴染ませる運動を心掛けています。

体内で余った糖とコラーゲンが結びつく糖化を防ぐためにも運動は大切です。運動でエネルギーとして糖を使うことによって余分な糖を身体に放置しないようにするのも肌をたるませないことに繋がります。

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たるまないために絶対やらないこと2選

・肌をたたかないこすらない引っ張らない

伸びてしまった肌はなかなか戻るのが難しいので、なるべく肌に刺激を与えないことが大切です。顔を洗う時、スキンケア、クレンジングなどはなるべる肌を動かさないように摩擦を起こさないように滑らせるようにおこないます。

むくみも放置するとたるみに繋がってしまうのでセルフマッサージやリンパを流してあげるのも大事ですが、そのときはオイルや乳液をたっぷりつけて肌と肌のすべりを良くしながらケアしてあげてください。

顔をマッサージするのに抵抗がある方は、頭皮や首、耳のマッサージをすることで顔もスッキリしやすいです。

・食べないダイエット

ここまで読んでくださった方ならわかっていただけると思いますが、たんぱく質やビタミンなどバランスのとれた食事によって肌は作られます。

食べないダイエットや急激な体重の増減は肌のたるみに影響します。

肌のコラーゲンも筋肉も髪も爪もたんぱく質です。しっかり食べて運動、筋肉をつけて基礎代謝を上げるダイエットの方が肌のためにもおすすめです。

肌のターンオーバー、生まれてから垢となって剥がれ落ちるまで個人差はありますが45日程と言われています。毎日新しく生まれる肌のためにも、しっかり食べていきましょう。

コスメでたるみ予防

絶対やることでもあったように日焼け止めを必ず塗って紫外線の対策をしましょう。肌の衰えは光老化が約80%と言われています。日焼け止めを塗るだけで未来の肌のために防げるものは大きいです。

真皮層は約70%をコラーゲンが占めています。たるみを感じたからといって化粧品としてのコラーゲンを塗っても真皮層のコラーゲンが増えるわけではありません。

肌の構造的にも化粧品のルール的にも、化粧品の効果は角層までとなりますが化粧品としてのコラーゲン(加水分解コラーゲンなど)は保湿力が高いものが多いので潤いがほしいときにはおすすめです。

スキンケアではシワ改善効果が認められている医薬部外品である薬用化粧品を使用しています。シワ改善効果が認められていても効果は緩やかであることは決められているので、長い目で使い続けることが大切です。各メーカーから様々な商品が出ているので自分に合うコスメを探してみてください。

シワを予防することでたるみの予防にも繋がります。老化の要因は様々なので、共に予防していけるのが化粧品の良いところだと思います。

今日から始めよう

肌を作るのは食事ですが、今の肌を維持するのに化粧品は欠かせません。スキンケアなどは、すぐに結果が出ないからと辞めずに、短くても肌のターンオーバーがおこなわれる期間は続けて様子をみると良いと思います。

食事は忙しくて作る時間がない場合もあると思いますが、外食でも惣菜を購入するにしても、少しだけたんぱく質を意識して選んでみてください。プロテイン多めヨーグルトは手軽にたんぱく質が食べられるのでよく手に取ります。

たるみが気になった今からでも遅くありません。気付いた今日がこれからの人生で一番若い肌です。それを維持することができるのは自分だけ。

習慣となれば日焼け止めも食事の選び方も運動も続きます。それぞれの生活にあった取り入れ方でたるみを予防していきましょう。


参考資料
(社)日本爪肌美容検定協会 爪肌美容検定1級対策講座テキスト

肌悩み解決のきっかけになれたら嬉しいです😊