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いつかは途絶えることを前提に

いつ世の中がどうなるのかなんて誰も分かりません。明日、私がどうなるかももちろん分かりません。


4年間宮城県七ヶ宿町社会福祉協議会より依頼を受け介護予防という観点から訪問にて足の爪切り・角質ケアを困っている町の人にケアをしてきました。4年間継続的に毎回ご利用いただいている方は今現在2名。今年度後半は新規の方が増え2ヶ月に1回から毎月への訪問へと急遽変更。これも七ヶ宿町の社会福祉協議会の今野さんが、足の大切さに着目してくださったお陰で町の人が困っている足の爪切りを受けることができている。爪切りが終わると「ありがとうございました」「爪を切ってくれる人が来てくれて助かる」と笑顔で仰ってくださる方も多い。すかさず、私は「これは今野さんのお陰です。今野さんに御礼を言ってください」と毎回伝える。


 人口1200人の宮城県山間部にある七ヶ宿町。町に病院は診療所のみ。診療所の医師は数年毎に入れ替わり、巻爪や肥厚した爪を切ることはしていない。爪を切ってくれる家族もいなければ、爪を切ってもらえる病院もない。異常のない爪を切ってくれる所まで行くには、おそらく片道約2時間車に乗せられて私のフットケアサロンに来るのが一番早いのかもしれない。


足の爪が足のゆびよりも長く伸びるということは
・邪魔になる
・靴下に引っかかる
・爪が欠ける、割れる
・隣のゆびに爪が刺さり痛みや傷ができる原因となる
・足先に入る力が弱まる
・靴がきつくなる
・爪が変色する
などといったことが起こり得る。
(私の実体験より)


今年も。そして来年も。町や町の近くにフットケアを任せられる人が育つまでは、足の爪切り等のフットケアを必要とする人がいる限り片道2時間の運転。冬季は豪雪地域ということもあり電車と町営バスを乗り継ぎ片道2時間半の訪問はするつもりである。いつ途絶えても良いように。常にそのことは頭にあった。ただ、冬季の訪問スタイルだけは良い方法が浮かばないため自分の頭の中で今、保留状態となっている。

今年。来年と宮城県内で同じ方向性でフットケアができる人を育てていきたい。自分がいつどうなっても良いように。


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