【読んでみた04】 料理と利他
料理研究家の土井氏と政治学者の中島氏との対談本。
日本料理は”和える”(×混ぜる)に
全てが象徴されていると感じました。
----
"料理と利他”というと
-- 子供のためにつくる
-- 家族のためにつくる
読む前は「自己犠牲」のようなイメージが
強くありましたが、
ここでいう利他とは
利己的の対義語ではなく
もっと広い意味での利他。
▷ 自分の存在を消す
・自分の手柄にしない。素材があくまでも主役。
・美味しいのは素材がいいから。
・素材の良さを引き出す
・自分の腕でどうにかする、は間違い
▷ それぞれの素材を尊重する
・"混ぜる"ではなく"和える"
・それぞれの素材の良さを引き出す
と捉えることで
料理と利他
ストンと落ちました。
今回一番印象に残ったのは
”和える”という発想。
西洋料理では"混ぜる"と言いますが、
日本料理では"和える"と言います。
和えるとは...
ひとつひとつの食材に敬意を払い
それぞれの存在感を尊重させること。
混ぜて別のものをつくる
という発想ではなく、
互いの良さを認め合うこと。
活かそうとすること。
これこそが利他であり、
日本人の発想って
すばらしいと感じました✨
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?