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【暦学的視点でみる渋沢栄一2】曲がったことが大嫌い

■渋沢栄一を暦学的視点で考察する☆*゚第二弾

おはようございます。
今日も渋沢氏を暦学的視点でみていきたいと思います。

・。♪*+o「暦学って何?」という方はこちら・。♪*+o

第一弾となる前回は...
渋沢氏の志の高さに注目してみました。

・。♪*+o 【第一弾】の記事はこちら・。♪*+o

第二弾となる今回は...
渋沢氏の真っ直ぐな性格について。

「曲がったことが大嫌い!」という渋沢氏のエピソードを
2つご紹介しながら考察していきたいと思います。

■幕府の腐敗を洗濯したい!

曲がったことが大嫌いなエピソード、ひとつ目。

16才の時に渋沢氏は武士になる!と志を立てますが、
「百姓のままではだめだ...」と感じる事件が起こりました。

それは血洗島村領主に500両を出すように言われ、
即答できない旨を伝えると代官からひどく罵られたのです。

曲がったことが大嫌いな栄一青年にとって
それはそれは納得いかないことばかりでした。


-- 年貢+αで、名目料を次々と取り立てされる
-- 上に立つ人間が人を軽蔑したり馬鹿にしてくる
-- 百姓は世の中から人間以下の扱いを受ける
-- 武士の家に生まれさえすれば、能力が低くても権力を振っている

確かに理不尽と感じることばかりです。

渋沢青年は「武士になりたい!」と志をたてましたが、
憧れで武士になってみたい…と思っていたわけではありません。

▷政治に直接関わって、幕府の腐敗を洗濯したい!
▷世の中の歪んだ仕組みを正したい!

そのために武士になりたい!

百姓の家に生まれたのだから仕方ない...と泣き寝入りすることなく、
曲がったことに立ち向かっていくあたりが
渋沢氏らしいと言えるでしょう。

■「官尊民卑」の打破

曲がったことが大嫌いなエピソード、ふたつ目。
官尊民卑。

政府や官吏は尊いものとされ、
一般人民や民間のことは卑しいものとされていました。

-- 悪事をしても官と民で処遇が違う
-- 官の場合は黙認される
-- 民の場合は摘発される

こんな状況は許されてたまるか!と渋沢氏は考えていました。

ところが明治初期はまだまだ官尊民卑の考えが根強く残る時代。

世間に喧嘩をうるにはまだ時期尚早と考え、
時期を伺いながら少しずつ物申していくようにしたのです。

・。♪*+o 官尊民卑についての記事はこちら・。♪*+o

ただ闇雲に立ち向かうのではなく、
機が熟すまではじっくりと種をまく。

▷理不尽と感じることは、時間をかけてでも正していく

このあたりも実に渋沢氏らしい戦い方であるといえるでしょう。

■暦学的視点で見てみると...

暦学的な視点で渋沢氏を考察していきたいと思います。

前回もお伝えしましたが、暦学のメソッドは200以上。

そのうち主要なメソッドのひとつに、人物を自然界のものに置き換える考察方法があります。

渋沢氏を自然界のものに置き換えると、
甲(=樹木)

樹木の特徴は、真っ直ぐ伸びる。

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樹木の気質を持った人は...
真っ直ぐ伸びる
曲がったことが大嫌い
▷正義感が強い

といった特徴が挙げられます。

曲がったことは正そうとする。

そして道理にかなわないものは許せない。


樹木の特性をもった渋沢氏ならではと言えるでしょう。

<次回予告☆*゚>
暦学的視点でみる渋沢栄一3
なぜ「論語×算盤」という発想に至ったのか?

次回以降も暦学的視点で渋沢栄一氏を考察していきたいと思います。

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*参考文献
渋沢栄一と「論語と算盤」/齋藤孝著

現代語訳 論語と算盤 (ちくま新書) 

NHK 100分 de 名著 渋沢栄一『論語と算盤』 2021年 4月 [雑誌] (NHKテキスト)


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