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世界各地に思想家現る...(紀元前500年前後)

「人間とは何者か?」

「世界を変えたい...」

紀元前500年頃、このように考える人たちが、中国、ギリシャ・インド・イラン・パレスチナ...と世界各地に誕生しました。

ドイツの哲学者カール・ヤスパース(1883年–1969年)は、紀元前500年頃に起きた世界史的、文明史的な一大エポックのことを枢軸時代と呼びました。

■ 枢軸時代とは?

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枢軸時代とは、
世界的な哲学運動がおこった時代と定義できます。

▷中国:諸子百家が活躍
▷インド:ウパニシャッド哲学や仏教、ジャイナ教が成立
▷イラン:ゾロアスター教が独自の世界観を説く
▷パレスチナ:イザヤ、エレミヤなどの預言者があらわれる
▷ギリシャ:ホメーロスやソクラテス・プラトン・アリストテレスらが登場

自己の限界を自覚的に把握することや、「人間はいかに生きるべきか」と考えることの大切を捉える原点となり、のちにあらゆる人類の思想の根源になったと、ヤスパースは指摘しています。

■ なぜ、紀元前500年頃だったのか?

互いに情報交換をしていた訳ではないのに、世界で同時期に「人間とは何だ、世界を変えなければならない」という信念を持った人たちが誕生しました。

なぜ、紀元前500年頃だったのでしょうか?

それは、青銅器時代から鉄器時代の過渡期であったからと言われています。

鉄器を用いることで武器も進化して、戦闘が激化。
このままだと人間は滅亡の一途をたどるのではないかと世界中の賢人たちが憂い、危機感を抱いた時代だったのかもしれません。

我々が生きている今、PCからAIへの移行期とも言えます。コロナショックも重なり、この過渡期を生き残るべく、人間の本質的なところに目を向ける必要があるのではないのでしょうか。

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