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帯同を終えて

約1ヶ月前。

それなりに長く住んだアフリカを出発した飛行機の中で、

日本に住み始めるときっとこの思いは忘れていってしまう、振り返るなら今だ!!

と暗い機内でメモ帳に殴り書きした文章。

思いのままに、残してみます。

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約4年のアフリカ生活。

一区切りとして自分を振り返るとすると、多分4年前の頃から、卵からひよこくらいにはなれたのではないかなと思います。

前任地に行ったばかりの頃は、仕事を辞めて来て、帯同家族としての自分の気持ちの置き所に悩みました。

海外の食材で作る料理にも慣れず、失敗しただけで「自分は家事するために来ているのに、失敗したら来ている意味ない」と本気で落ち込んで泣いてばかりいました。
はじめの3-4ヶ月は平日ずっと家から一歩も出ずに過ごしていたのが今では信じられないです。


夫と暮らすのもはじめてで、きっと今より気を遣っていたのも覚えています。笑

思えば約3年居たものの、それだけの時間をかけてゆっくり環境に慣れてきたように思います。

また前任地の頃は周り方にもお世話になり、奥様方も多く、駐在のいろはを教えてもらいながら生活を楽しむことができました。

はじめの苦難はあったものの、純粋に楽しかったなと思っています。


そんな中、次の任地に移動してきて、自分自身成長を感じていたところで大きな壁にぶつかりました。
はじめて、「アイデンティティ消失」を経験しました。

4年目にしてはじめて、人と会えば会うほど自分の存在が消えていくような感覚に陥りました。
私ってどういう人間だっけ?これで合ってたっけ?と常に自分を自分が操作しているような。

その混乱が限界に達した時、号泣しながら夫にはじめて「日本に帰りたいかもしれない」と伝えました。


なぜアイデンティティ消失が起こるか、ですが
私が経験したのを振り返ると、誰も自分のバックグラウンドを知らない、"○○さんの奥さん"であって個人で認識される機会が少ない、仕事何してるの?という話題に入れない、生活していて評価される機会がないから存在意義は自分で得ないといけない…等々、じわじわ感じているうちにある日爆発しました。

今自分で書いていても、そんなこと起こるんだ?みたいな感覚なので、なかなか同じ立場にないと理解しにくいかもしれません。
私はある意味、「アイデンティティ消失」は帯同家族によくある事だと知り謎に安心したのですが、やっぱりその感覚とはずっと自分の中で闘いでした。


でもその経験を経て、改めて自分を見つめ直す事ができたとも思っています。
この任地は1年でしたが、自分の精神的には波瀾万丈でした。
あの時日本に帰らなくて良かった!支えてくれた夫に感謝です。

もしに過去を振り返った時に、こういう時の自分も居たことを忘れないように書き出してみました。

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終わり。

今後もTwitterでもInstagramでもはみ出すくらい長くなりそうな文章を備忘録的に残していきたいです。

もしこんな拙いものを見てくださった方がいらっしゃれば、感謝です。

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