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作詞家大塚利恵の『ことばのドリル』vol.11♫“ドレミファソ”に歌詞を

vol.10のドリルはいかがでしたか?

「ドレミファソ」というメロディにことばを付けてみて下さい。
速さやリズムは自由です。

『ドレミファソ』という音階を上って行くメロディに、ことばを付けてもらいました。

曲先作詞 -メロディに対して歌詞をのせる- のプチ練習です。

メロディって面白いもので、ことばのようにはっきりではないけれど、感情を持っていたり、何かを語っていたりします。

歌詞の乗っていない素のメロディをじっくり味わってみると、何か感じられるものがあるはず。

熱い、冷たい、優しい、前向き、明るい、暗い、激しい、投げやり、無機質、などなど。

人によって、気分によって感じられ方が違うから、ますます面白いんですよね。

『ドレミファソ』を「ラララララ」と歌ってみて下さい。

「タリラリラ」でも「ふふふふふん」でも何でもOKです。

途中、レだけ伸ばしてみたり、ミにアクセントを付けてみたり、リズムやテンポ(速さ)を変えてみるのも良いですね。

いろいろと試すうちに、あなたがメロディに対して感じていることが、ことばとして出てくると思います。

私のオリジナル曲で、「夏気球」という曲があるのですが、サビの出だしが『ドレミファソ』で、「どこまでも」という歌詞が乗っています。

サビ全体の歌詞は、「どこまでも 連れて行ってよ 夏気球に乗って」。

音階を素直に上って行くメロディに、「どこまでも」はお似合いのことばではないでしょうか。

頭の中で考えるのと、声に出すのとではまた違います。

ぜひ、散歩の時やお風呂の中など、いろんな状況で歌って 、感じて、ピタッとくることばをいろいろ探してみて下さいね。


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《ことばのドリルVol.11》

「ソファミレド」というメロディにことばを付けてみて下さい。

速さやリズムは自由です。

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2016年にメルマガで連載したものにちょこっと加筆しています。全100回。 作詞の勉強をしたい方はもちろん、自分の言葉を磨きたいすべての方に。 長年作詞を指導してきたノウハウを目一杯詰め込みました。 最初は易しめですが、じわじわ効いてきます。 エッセイを読むだけでもヒントを得てもらえるように書いていますが、実際トライしてもらうと、さらに言葉の感覚が大きく変わっていくのを実感してもらえるはず。 大塚利恵の作詞レッスンでは、ドリルへのアドバイスも行っていますので、ぜひ。

ありがとうございます!