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言葉は呪いか言霊か。「優勝なんか目指しません」の後には、別の話があったけど。ならば変えましょう「優勝目指そうぜ!」わたしたちのファイターズよ。

「優勝なんか目指しません」
北海道日本ハムファイターズ就任時、新庄剛志新監督は、そう語った。

のだったが、その言葉には、続きがあった。

(―球団からは勝利を求められている。)
 優勝なんか一切目指さない。高い目標を持ち過ぎると、選手はうまくいかないと思っている。何気ない一日を過ごして勝ち、それで9月あたりに優勝争いをしていたら、さあ、目指そうとー

下のリンク記事より引用抜粋

改めて読み返してみると「何気ない1日を過ごして勝ち」と言ってますね。
勝つことは前提で。つまり彼はー優勝をするためには、優勝なんか目指さないーと逆説的に語っていたわけだったが。

記事でも見出しにされてしまうように「優勝なんか目指さない」という印象深い、キャッチーなセリフは、メディアやSNSで一人歩きしてしまう。
(ことさらネット記事ではタイトルしか見ないで反射的に判断する場合が90%と言いたくなるくらいだから)
意図に反して言葉は、呪いのごとく。開幕から1ヶ月と少し経過し、ファイターズは、断トツの最下位を走っている。

33試合経過現在で10勝23敗 引き分けなし。何気ない1日を過ごして勝つーんなじゃなくて負けて過ごしてしまっている…。

新庄さんも(フロントも)そんなに勝てるとも思ってなかっただろうけど、まさかここまで負けるとは、予想してもいなかったのではないか。オープン戦でそこそこ勝てたのは、やっぱり相手の様子を見る場だからで、さあ本番の公式戦は、厳しい実戦、実力のぶつかり合い。想定通りには進まない。

「弱者の野球」で相手を混乱させる策も外れ、ただ単に戦力不足の弱いチームと認識されてしまった…ような気がする…。

新庄さんは、選手のことを経験がない、育てる、長い目で見て欲しい、自分も必死に選んでいるーと語っているけれど、指導者としての経験も実績も一切ない、初心者監督なのは、新庄さん本人である。

彼は今、自分自身が、壁にぶつかっている最中だ。空白の15年、2022年現在のプロ野球界の現実に。そのことを正直に認めるか否か、現実を受け止めチームのみんなと、そのおぼつかない足取りで、一緒に歩んでいく覚悟があるか。野球の神様に試されているーように。

かっこ悪い俺ーから始められるのか、「かっこいい新庄剛志」は?

現状、弱すぎるファイターズは、かっこ良くはないだろう。
でも、あたしたちは、別にカッコ良いファイターズを求めているわけじゃないんだよ。

どんなにかっこ悪くてもいいんだ。どんなにかっこ悪くても、やっぱりプロ野球は、あなたたちの仕事で、わたしたちの楽しみなんだからさ。
負けてどんよりつまらなくても諦めないで、毎日、つまづいて転んで、泥だらけになったとしても、朝が来て目が覚めたら、また起き上がって、最初の一歩目を走り出すなら。

ファンて生き物は、ついつい応援しちゃうもんなのですよ。

だからねえ。新庄さんとファイターズにお願いしたい。目指そうよ。優勝。今からでも。言葉の行き先を変えてみようよ。

もう見えない、遠くに霞んだペナントでも。でもまだ可能性の灯火は、消えてない。結果は、どうであれ。目指さなければ、始まらないじゃん?

縛られるな、自らの言葉に。

新庄剛志、あなたの代名詞は「自由奔放」だったはずなのだから。

優勝を目指せ。わたしたちのファイターズよ。


(文中敬称略)






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