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最近読んだ本

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最近読んだ本について書きます。
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#読書感想文

「中央駅」キム・へジン著 生田美保訳 彩流社

読み終わって、不思議な気持ちになっている。 ※本の内容を書いているので、あらすじもわかっ…

「菜食主義者」ハン・ガン著 きむ・ふな訳 CUON

今年お正月に読もうとうちに持って帰っていた本。ハン・ガンさんの本は「少年が来る」「すべて…

「ディディの傘」ファン・ジョンウン著斎藤真理子訳 亜紀書房

本は「生もの」だ。「ディディの傘」を読んで1番にそう思った。 今起きていることを、目に見…

「ショウコの微笑」 チェ・ウニョン著

朝、この本を読み終えた。子どもたちが登校して、夫はキムチを漬けている。コロナ禍で子どもた…

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「わたしに無害なひと」チェ・ウニョン著 亜紀書房

ふと、「あの本、読みたいな」と思う時がある。「読みたい!」と思って買う時は、たいてい何冊…

여기 우리 마주 AプランとBプラン

日本と韓国は地理的にも近く、天候や自然環境も似ている。人種的にも近い。家族や教育に対する…

砂漠の教室

「塩を食うおんなたち」「ブルースだってただの唄」と読み続けてきて、「水牛の本棚」に掲載されていた「砂漠の教室」を読んだ。 上記2冊の本も、心に残るところはたくさんあったのだけれど、「砂漠の教室」はそれ以上に、心に残った。藤本さんがこれを書いた年から43年がたった今でも、日本はあいかわらずそのままの日本で、異質のものはすべて同化させることを信条として成り立っているように見え、私自身も無頓着にその貧しさの中にいるような気がした。 藤本さんがイスラエルの地に降り立ち、ヘブライ語

ブルースだってただの唄 感想2

ブルースだってただの唄1 の続き。なかなかまとめて書けず、2日に渡って書くことに。 黒人た…

ブルースだってただの唄 感想1

今日は朝から雨で寒かったけれど、近所のお母さんたちと月1でやるKPOP韓国語の日で、マスク越…

夫が倒れた!献身プレイが始まった

「家族のためのユマニチュード」の後に手に取ったのは「へろへろ」という本で、読み始めた矢先…

はたらかないでたらふく食べたい 栗原康 タバブックス

この本、仕入れてだいぶ経つのだけれど、読んでいなかった。今回ふと読んでみようと手に取った…

保健室のアン・ウニョン先生 チョン・セラン著 斎藤真理子訳

BB弾の銃とレインボーカラーのおもちゃの剣を鞄に入れて、見えない何かと常に戦っている保健室…

誰にでも親切な教会のお兄さんカン・ミノ イ・ギホ 亜紀書房

おもしろかった。短編集なのだけれど、どの短編集もすべておもしろかった。読みやすい文体なの…

「遅いインターネット」宇野常寛 幻冬舎

この本の初版は2020年の2月20日で、謝辞と付記として書かれているあとがきの日付けは2019年の12月だ。オリンピック破壊計画と書かれている序章は、コロナの感染拡大で2020年開催予定だったオリンピックが本当に破壊される前に書かれたものだったけれど、コロナで延期になる前から私自身オリンピックをやる意味が分からなかったので、ここに書かれていることはとても腑に落ちた。引継ぎ式のマリオも、新国立競技場も、そして、悪い冗談を見ているような小さなかぶる傘や霧吹きの熱中症対策も、これか