初めての直島旅行はベネッセハウス一択
2023年5月28日から30日まで、直島・豊島・犬島へ行ってきた。直島に行きたいねと話してから4年は経ってたと思う。
同行する娘の休みとフェリー運行日が合わない、コロナ流行、出発2日前に娘がコロナに罹患などの理由で、3度目の正直だった。行けて良かった。
直島に行くならベネッセハウスに泊まりたい、ミュージアムに泊まるってどんな感じだろう、しかも安藤忠雄だ。
ベネッセハウスは宿泊料もレストランのメニューも高級ホテル並みでとても敷居が高いのだが、この旅行のためにコツコツ貯金をしていたくらいとても楽しみにしていた。
なのに、先述の通り前回は娘が2日前にコロナ罹患。
泣く泣くキャンセルの電話をしたとき、「こんな時期なのでキャンセル料はいただいておりません。回復したらまたぜひお越しください。お待ちしています。」という神レベルのホスピタリティで感動!!
そんなこともあって、今回の直島リベンジ旅はベネッセ一択だ。予約も楽天トラベルを通さず直接したし、食事も全部つけたし、こうなったら満喫するしかない!!
ホテルエントランスから客室までの導線
これから初めて行く人に少々ネタバレかもしれないが、実際に体験すればもっと感動するはずなので載せることにする。
これはほんの一部。建物内すべてが安藤忠雄だし、すべてがアート。床の配線すらも「これってアート?」と思ってしまう。
朝も昼も夜も、1日中アートの中に身を置く贅沢
宿泊者は併設のベネッセミュージアムを自由に何度でも鑑賞できる。ほとんどの作品は撮影可能だし、夜は宿泊者以外の観覧者がいないのでほぼ貸切状態だし、夜の静かなミュージアムを体験できるのはとても贅沢で素晴らしい。
建築の仕事をしている娘は、ここに宿泊することはもちろん、島に点在する安藤建築をはじめ名だたる建築家とアーティストとのコラボレーションを身近に感じられてご満悦のようだった。
私は建築家は安藤忠雄のほかは隈研吾くらいは知っている。アート鑑賞は好きだけど詳しい知識はない。「考えるな!感じろ!」である。名言だ。
ガイド付きツアーは付けて良かった、本当に!!
2泊するなら豊島・犬島へも行って、アートの島を満喫しようとガイド付きベネッセツアーにも参加した。
アート鑑賞好き、安藤建築も気になる、直島初めての私たちにはベストチョイスだった。
ガイドの小松原さん(福武財団の方)はとても気さくで話も面白くて楽しくて最高だった。
この地の歴史、アーティストや建築家についての情報はもちろん、なぜこのアートがここにあるのかなど数々の裏情報を目の前のアートや建物を前にして聞ける醍醐味。
これから行く予定の方は、ぜひ参加をおすすめする。本当に良いよ!!
直島は商業化した観光地ではない
ホテルの周りには何もない。レンタカーを借りてない私たちは、高いけど館内のレストランを利用する。
島内に飲食店はあるが閉店時間が早かったり、そもそも観光客が利用する飲食店が豊富にあるわけではない。
直島は完全に商業化した島ではなく、古くから住み生活している島民の方々と共存する島なのだ。
1万円は下らない高級コースを選ぶことになるが、高いけれど美味しい。美味しいけれど高い。
でも、すばらしい建物の中の空間で、すばらしいアートに囲まれて食事をすると思えば納得する。
旅は財布の紐をめちゃくちゃゆるめる。
事前知識としての島の現実
旅行の3日前、偶然にも日経の「Xplorerプロジェクト ベネッセアートサイト直島 アートによる地域再生の取り組み」というオンラインイベントに参加して、事前情報を入手した。(私はターゲット外だと思うけどw)
直島の人口が年々減少傾向にあること、瀬戸内芸術祭開催時のオーバーツーリズム問題、豊島ではビジネスする島民がいないなどの課題。実際のガイドさん情報では犬島の島民の数はオフィシャルの数字よりも少なく、肌感覚で二十数人ではとのこと。
実際に行ってみると、平日でも意外と観光客が多い。芸術祭を外れてて正解だった。アート鑑賞も落ち着いてできなかったと思う。
特に欧米の外国人観光客が本当に多かった。円安の影響もあるだろうけど、界隈で話題のアーティストの作品目当てでガチのセレブが訪問してるとか。
港では映画007で見るようなセレブ用チャーター船(中でシャンパンとか飲んでそうなやつ)から外国人がワラワラと降りてくるのを何度も見た。
豊島行きの高速船は満席(定員50名くらい?)、そのうち日本人は私たち含め3名だけだった。
最後に、写真を少しだけ載せておくけれど、実際に行って、見て、感じるものは別物と思う。
直島の写真
豊島の写真
犬島の写真
いただいたサポートは旅やアート鑑賞の活動費に使わせていただき、記事でお礼したいと思います。