思った以上に素敵だった東京都庭園美術館「旧朝香宮邸を読み解くAtoZ」
アールデコ建築好きな私にとって、入った瞬間からいつもわくわくする大好きな庭園美術館。邸宅誕生から90年、美術館開館40周年記念とあって、今回は仕掛けが素晴らし過ぎて興奮してしまった。
入り口に向かうと早速「S」の文字が。
建物の蓄積された情報をAからZの頭文字で紹介するカードがあちこちに設置され、それを見ながら建物内を探検するような素敵な仕掛けの展覧会。
私が特に興奮したのは須田悦弘のインスタレーション。展覧会の予習をあまりしてこなかったので不意打ちというかサプライズに近い。
建物内6ヶ所に須田氏の木の彫刻がひっそりと置かれている。
須田悦弘の作品を初めて見たのは直島の家プロジェクトだったけど、木?マジ?すごい!!ってなった。ベネッセハウスにも今回の展示と似た仕掛けがあって(今もあるのかな)、同時に気づいた近くの人と無言で頷いた思い出。
建物内と庭園には伊藤公象の作品も展示。私は初めてだったけれど、古いアールデコ建築にも庭園にも不思議と馴染んでいた。
ただ邸宅を見せるだけではなく、現代アートに興味ある人も楽しめるような展示方法に唸ってしまう。いや私はまったく現代アートにくわしくないし、直島に行ってからかぶれてるだけなんだけども(汗
今回は、普段はカーペットで守られている床の木目も一部公開している。各部屋それぞれにデザインが違っていて本当に美しかった。
庭園美術館には何度か行ってるけれど、私の中では今回が一番良かった。図録ももちろん購入。
集めたカードは紙質も良く、デザインも素敵で、入場料を上回るクオリティの高さ。
最後にカードに穴を開けて紐で綴じれますってコーナーもあったけど、穴を開けるなんてもったいない!!
カードを額装してもいいしきれいに収めて眺めても良いし。そんなあれこれを考えながら、改めてカードをゆっくり眺めたり読んだりするしあわせ。
2024年5月12日まで。
庭園美術館に行ってみたかった、まだ行ったことないという方は、この機会にぜひ!!と強くおすすめします!!
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