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海外での就職活動・求職活動のお話 | Episode 11

「日本人の英語を変える!ポッドキャスト」

011.海外での就職活動・求職活動のお話

音源はこちらから無料で聴けます。


今日のテーマは「海外での就職活動・求職活動について」

今回お相手を務めていただくのは海外で就職した経験がある詩織さんです。

私の場合はイギリスに12年ほど前に来た時にはフリーランスだったんですよね。

なので、いわゆるフルタイムの会社を面接して受けに行ったりとかっていうのはしなかったんですよ。

その後で、今から5〜6年ほど前に一旦ちょっと会社員になって、日系企業に1年半ぐらい務めているんですけど、その時は就職活動をしました。

でも、いわゆる日本でいうところの、学生が時期になるとやっている「就活」っていう感じではなかったです。


詩織さんは日本の学校を出て日本で就活したのではなく、カナダでその時期を送られていたので、日本の様子と比べるとどう違うのか、そもそも「就活」というものがあるのか尋ねました。

日本のことは4才年下の妹の様子しかわからないですが…と詩織さん。
妹さんは日本で大学3年生頃から就活を始めていたとのことです。

しかしカナダでは大学自体が入学の際、最低の年齢制限はあるものの、そもそも「この歳じゃないと大学に行かなければならない」というのはないそうです。

例えば1年間旅行に行っていて1年いなかった人など、ギャップイヤーを持つ人ゴロゴロといる、とのこと。

30代以上はもちろん、80代以上でも来ている人がいたそうです。


「3年生なので〜才」のようなこと自体がまずないので「今何年生?」と訊かれること自体に違和感がある、という詩織さん。

詩織さんの学校は単位で卒業できたので、誰が何年生かわからなかったということ。

高校卒業後新しく入学してきた人を表すfreshmanという概念はカナダにもあったようですが、collegeで2年勉強してuniversityに行く人など、みんなが同じようなルートで入るわけではなく、同じ大学だったとしてもいくつかルートがあるので、入ってくる年齢などが様々なので「何歳だから何年生です」という考えがなかった、とのこと。

日本でいうところの小学校1年生から6年生まであって、そのあとは私学とか公立とかの違いはあっても、中学校は3年で高校は3年で…みたいな、6・3・3と必ず決まっているみように、カナダでは高校生までは決まっていますが、大学からは「何歳だから何年生です」「1年生には〜歳しかいません」「留年したので1個上の人がいます」というのがないといいます。

だからこそ就活というのも日本みたいに、同じ学年が全員一斉に就活をするとかいう感じではない、ということです。

イギリスもそうで、大学も年齢は関係なく、社会人留学も普通です。

そういう意味では日本みたいに一斉にリクルートスーツで「就職」っていう感じではないです。


日本の就職活動とは違っても、就職活動はあったと思うので、詩織さんがどのように就職したのかお伺いしました。

詩織さんは卒業後バケーションとして数ヶ月日本に帰国していました。そのバケーション期間の後カナダへ行って就職しようかな、と思ったそうです。

仕事を見つけたり、応募したりする方法はウェブの求人だそうで、求人ページを見つけてそこから応募したそうです。

働きたい場所の公式ページにあるcareerボタンから応募すると、大体そこに応募フォームなどがあるそうで、自分で作った履歴書を添付するそうです。


日本の場合は履歴書の型がありますが、イギリスでは日本でいうところの職歴や履歴書のCVというものがあり、型はなく、自分で内容を考えなければいけません。

どういうレイアウトでどういう情報にして、情報量も含めて書き方とかもアピールポイントになります。

詩織さんはカナダの学校のコミュニケーションというクラスの授業の一環で履歴書の書き方を学んだとのこと。

イギリスの場合ははそのフォーマットを自分で工夫して見開き2ページ以上にしない、など。3〜4ページ目にいくのはよくないといわれています。

カナダではA4の紙1枚だそうです。

どちらにしろ、短い方が良いというのは同じですね。長いのは嫌われます。

長くしてもそれ以上は見ないから、というのが理由です。

日本の履歴書の場合は時系列というと古い方から順になるけれど、イギリスやカナダでは逆です。

履歴書の写真も貼らなくてよかったり、結婚しているかどうか、性別、生年月日も書かなくてよい、ということもあります。


その他には、カナダの方が積極的に自分を売り込んでいたそうです。

例えば合否の電話がかかってこなかったらしつこく電話したり。

日本の場合は連絡があるところが多いと思いますが、カナダは就職に関わらず連絡を忘れられることがあるそうです。

イギリスや、私が訪れた他の国々でもそういうことがありました。

なので「ちゃんと届きましたか?」や「いつ連絡くれるんですか?」などしつこく訊くようにしていたそうです。

応募の時に「〜を送ります、ご査収ください」の後に「フォローアップの電話を明日入れますね」など書いたりします。

そこで電話するって言ったから!ぐらいの…

面接でも「いつ連絡くれるんですか?」と訊いたりもしたそうです。


日本から海外の仕事に応募されたり、海外に行って間もないという方で、どういう感じで海外の仕事に応募したらいいのか、どれぐらいの温度感・距離感が適当なのかなと思った方は今日のお話でなんとなくわかってもらえた気がしましけど。

しつこいくらいでいいと思いますが、言い方もあります。
イギリスはあんまりしつこいと嫌われるし。

しつこい感じじゃないんだけど押す、みたいなのが大事です。

「届いてないかもしれないのでもう一度お送りします」みたいな言い方をしたり。

「相手から返事が来なかったので届いているでしょう」とかいう感じで書くとすごく角が立つから。
「もう一回送ります、返事がなかったので」みたいなのは喧嘩売ってるのでダメなので。

「もしかしたら届いてなかったかもしれないなと思うので」と、その辺の話を作ったりなんかしてね。

「ちょっとサーバーの調子が悪かったりしたので念のためにもう一回送ります」と言ったり。

「もしかしたら迷惑メールに入っていたかもしれないので」とか。


心の中では「忘れてるでしょあなた」と思っているけど。



「日本人の間違いやすい英語・お作法」のコーナー


今日は詩織さんのリクエストにお応えしてboringについてお話しします。

詩織さんがよく聞く英語のミスで、自身でもミスしてしまったことがあるとのこと。


「今つまらない」と言う時 I’m boredと言うのが正解ですが、

I’m boringと言っている人が日本人に多いと言うことに気づいたそうです。


このポイントは、自分がつまんないと感じている、退屈した、というときには bored と言って過去分詞にしなければいけないんですよね。


それを「つまらない」というのが boring なので、それに当てはめて I’m boring って言うと

「私と言う人間がつまらない人間ですよ」て言っている意味になるという。

This TV program is boring とかはいいんですよ。This book is boring とかはいいんですけど。

人だった場合にhe is boringとか言うと「彼はつまらないよね」「あの人つまらない」となります。

そういうつもりなら he/she is boringでOKですけど

自分自身のことを I’m boring とは言わないですね。


他にもあって、interesting もそうですね。

自分は関心がある・興味があるときはI’m interestedと言うけれど、

I’m interestingと言うと「私は面白い人間だ」と「自分で言う!?」みたいなコメントになってしまいます。

物ですよねinterestingは。人ではなくて。


「自分はつまらない」「自分は飽きた」と言う時には

I’m boringではなくてI’m boredと言うようにしてください。


次のエピソードは土曜日に配信されます。

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