解離性同一性障害という奇跡。/ただ、そこにいるだけでいい。わたしの中に、もう一人の自分がいて、もう一人の自分が勝手に話し、動いてくれる。
ただ、そこにいるだけでいい。わたしの中に、もう一人の自分がいて、もう一人の自分が勝手に話し、動いてくれる。
決して二面性とか、性格の裏表とかでもなく、
本来の私が、別の私を外から観察している。
そんな凄い感覚・・・羨ましい。
そんな言葉を掛けられることもあるかもしれないけど、
私じゃない私を操る作業(果たして操れているのかも分からない)は時として重労働だったりする。
今いる私は、本来の私なのでしょうか・・・それとも別の私なのでしょうか。
その言葉、私じゃないんです。
小さい頃の記憶を辿った時に、
楽しい想い出もあったんだけど、
自分の記憶からすっぽり消されてしまった辛い記憶があるような気がする。
その辛い記憶は、誰でもない私の中のもう一人の私が背負ってくれたのかもしれない・・・
隠された自分に出会ってしまうのが、とても怖い。
むしろ出会わないといけないのか。
お願いだから、記憶よ蘇ってこないで。
昔は、多重人格や二重人格と呼ばれて、カリスマ性だと、そんな美談になってしまう時代もあった。
でも、この症状は、知れば知る程、その方の生きてきた過去や苦しみを知ることになる。
自分が当事者でなくても、
その苦しみを例え何倍のフィルターがかかった状態で知ることさえも大変な痛みと苦しみを伴う。
その方の過去を知った時に、なんで・・・と、
傷つけられた過去に、強い怒りとやるせない悲しみを傍にいる私も味わうことになるだろう。
バラバラになってしまった人格が戻っていく作業は、
絶対に苦しみを伴わないといけないのか・・・
そんな瞬間を経験するのならば、一層のこと、この人格たちと一生共存していく方が楽なのではと感じてしまう。
【注】症状は、その方の状況によって個人差やがあります。
◇今、読みたい本/ぼくが13人の人生を生きるには身体がたりない。 解離性同一性障害の非日常な日常
大事な案件は「"脳内"有識者会議」で決定、交代人格曰く「主人格はポンコツ管理人」……年齢も性別もバラバラ、12人の交代人格をもつ解離性同一性障害の当事者が描いたあたたかなリアル。
東畑 開人氏(臨床心理士)推薦!!
「心の中に複数の声が響いている。複数の「私」たちが協力して、「私」を演じている。それは実は、この時代を生き延びるためのみんなのやり方だと思う。」
岡野 憲一郎氏(精神科医、京都大学教育学研究所)
「ただ一つ確かに言えることは、解離の世界は私たちが従来持っていた心の理論の根本的な変更を迫るような、ある種の現実を見せてくれていることである。」(解説より)
書いた記憶のないノート、買った覚えのないパーカー、
街を歩けば「先日はどうも」と知らない人から声がかかる…(T_T)
脳内に13人の人格が存在する「ぼく」が、頭の中の同居人と送る、時にハチャメチャ、
時に号泣、 シェアハウスのようなドラマチックな毎日を、交代人格と主人格の視点で綴る。
“メンタルなんにんもいる人“として各メディアで話題を呼んだ著者、初の単行本。
はじめに
1. 記憶がない:交代人格と暮らす、シェアハウスのような毎日
2. 個室がない:ぼくの中は、ぼくだけの空間ではなかった
3. 時間もない: DID流ライフハックのススメ
4. 頭数はたくさん:ぼくらは、主人格の浮き袋になりえるか?
5. 死んでるヒマはない:ぼくらがこの社会で生きるということ
[対談]とある日の悟くんとレンタルなんもしない人
おわりに
解説に代えて 岡野憲一郎
【解離性障害】解離性同一性障害とは・・・
解離性同一性障害(かいりせいどういつせいしょうがい、英: Dissociative Identity Disorder ; DID)は、解離性障害のひとつである。かつては多重人格障害(英: Multiple Personality Disorder ; MPD)と呼ばれていた
解離性障害は本人にとって堪えられない状況を、離人症のようにそれは自分のことではないと感じたり、あるいは解離性健忘などのようにその時期の感情や記憶を切り離して、それを思い出せなくすることで心のダメージを回避しようとすることから引き起こされる障害であるが、解離性同一性障害は、その中でもっとも重く、切り離した感情や記憶が成長して、別の人格となって表に現れるものである。
交代人格
交代人格の現れ方は多様であるが、例えば弱々しい自分に腹を立てている自分、奔放に振る舞いたいという押さえつけられた自分の気持ち、堪えられない苦痛を受けた自分、寂しい気持を抱える自分などである。 先に述べたように、「切り離した私(主人格)」は「切り離されたわたし(交代人格)」のことを知らない。 そして、普段は心の奥に切り離されている別の「わたし(交代人格)」が表に出てきて、一時的にその体を支配して行動すると、「切り離した私(主人格)」はその間の記憶が途切れ、戻ってきたときにはその間に何があったのかを知らない。交代人格は「元々の私」が切り離した主観的体験の一部、あるいは性格の一部であるので極めて多様である
周囲の役割
治療は精神科医や臨床心理士などの助けを借りる必要がある。 それなしでは治癒はおぼつかないが、しかし治療は精神科医や臨床心理士だけでできるものではなく、周囲の協力が大きな力になるとされる。 本人にとってストレスの元になっている人を除いてだが、親や兄弟、そしてパートナーの支え、身近なものとの安心できるつながりや、その中で感情表現の機会を作ってあげることはとても大切であるという。 DIDのすべてが重篤な病態というわけではなく、見守っていたり、家族や環境のちょっとした調整で改善する例も少なくない。
:「異常」あつかいをしない。
:どの人格にも愛情をもって接する。依怙贔屓(えこひいき)しない
:話をちゃんと聴く。気持ちを受け止める。
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