夢のような『島暮らし』から再び東京そして共同創造へ
100日毎日ブログを更新する予定でおりましたが、さすがに離島からの引越しは心と体がついていかず、しばらくお休みしていました。
ようやく再始動できそうです。
さて、沖縄久米島でのお別れは本当に切なかった。 たくさん泣き、しばらくは放心してました。
昨年4月22日にコロナに追われて久米島に辿り着き、娘と2人、義実家暮らしがスタート。
島で迎えた初めての夜、ベッドの中で
『今は一人も知り合いのいないこの島。きっとこの日を懐かしく振り返る日が来るはず。今日は記念すべき最初の日。忘れずにいよう』と眠りについたことを昨日のことのように覚えてる。
コロナの自粛をあけて、5月に娘の小学校の入学式を迎え、なんとなく生活が整い始めて。
義父母とずっと家で顔を合わせているのも何だしなぁと島の薬局でアルバイト(久しぶりの立ち仕事がちょっと新鮮で)
そして島内の小中高校のキャリア教育に携わり、この仕事のおかげで島の中を駆け抜け、
島の歴史や地理をたくさん知ることができたのと、学校や事業所の方、また役場の方との出会いやご縁をいただくことができて。
学校で授業をさせていただき、少人数から大人数の空気作りなどは、これまでの経験も活かせて、楽しくて、学びもあり、有難かった。
観光パンフにはないお気に入りの場所を見つけたり、
『阿部さんだ~』と声をかけてくれる児童もいたり。
『島では無理』と思っていたイベントを主催してみたり(これは私の概念を大きく壊すことになった出来事になって)
ぶっちゃけ言うと、島に来て最初の数か月は関東に帰りたくて帰りたくて仕方なかった。物質的な不便さはさほど気にはならなかったけれど。
小さな島では、人との距離も近すぎてプライベートがなくて(まして実家暮らしだしね)ベッドの中で鬱々するなんて日も多々あった。
自分の中の常識や当たり前が通用しないことばかり。
旅行のように新鮮な刺激が楽しいと感じることばかりではない。
『暮らし』となると、ストレスになることもたくさんあった。
そんな時は、
ただ車を走らせて、青い海と空を眺めて深呼吸して自分を見つめた。
ただその繰り返しをする毎日だったと思う。
そうした自分との対話と、島人の温かさに深く触れていくうちに、
自然や景色が綺麗とか そういうビジュアル的なものだけではない、本当の『島のいいところ』をたくさん感じるようになってきたんだよね。最初はマイナスに感じていたことすらも肯定的に見えてきて。
島が愛おしくなってきてね。
都会で積み重ねてきた常識や価値観を手放すことって最初は苦しい。でもだからこそ『本当の自分』に出会うことができたのだと今は思う。
このあたりはまた改めて記事にしたい。
最初は、実家での暮らしもストレスで怒りが湧きあがるようなこともあって(きっとそれはお互いにね)でも、表面的なことだけではない深いところを知れば、そういう浅い気持ちはいつしか取り払われて
もっと違う気持ちを抱くようになっていった。
義両親との関係性による気付きもこれまた記事にしたいと思う。
島の中では徐々に『似たもの』を持っている人との繋がりも濃くなっていってね。ホントこれは不思議なんだけど始めてな感じがせず
ずっと前から知っていたようなそんな感覚の人との出会いが多かった。
『前世で出会ったよね?』って言われたり(笑)
もしかしたら、
浄化のエネルギーが強い青い海は、都会で退化してしまった 本能的なものや 自分との繋がりを呼び覚ましてくれたのかもしれない。
久米島に愛された1年。
濃縮したかけがえのない時間を過ごし、後ろ髪引かれる想いで東京に戻ろうと決めたのは、『パパと暮らしたい』の娘の一言から。
1年の別居を経て、また1から夫婦で家族で、再スタートを切るタイミングだと感じたからです。
夫婦それぞれが、自分と向き合ったこの1年は本当によかった。
一緒にいて仲良く過ごすことだけがパートナーシップというわけではないんだということ。これは離れてみなければわかり得なかったことだらけだった。
このあたりもいつか記事にしたいと思う。
大学生の次男を東京で一人暮らしさせて、
夫を久米島に呼ぶことも出来なくはなかったし、身内からも『島での暮らし(仕事)は頑張れば何とかなるよ』ってたくさんアドバイスもいただいたのだけど。
島暮らしをしたからこそそれは違うと感じてね。
夫婦のゴール(望み)を設定したときに、島におんぶに抱っこされるではなく、違うカタチで島へ貢献できる私たちでありたいと思って、その基盤を固めていくためでもあって。
都会での現実的な暮らしや活動こそ、『ロングバケーション』であり夢のような『仮想現実』であると、
夫婦での共同創造を楽しんでいこうと思います。
ではでは、本日もお読みいただきありがとうございました😊
東京の片隅から愛を込めて…
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